研究課題/領域番号 |
06212102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
広瀬 啓吉 東京大学, 工学部, 教授 (50111472)
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研究分担者 |
柳田 益造 同志社大学, 工学部, 教授 (00116120)
藤崎 博也 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (80010776)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 音声コミュニケーション / 感性情報 / 非言語情報 / 皮肉表現 / 基本周波数パターン / 波形パワー / 持続時間 / 合成音声 |
研究概要 |
本研究は、音声によって表わされる感性情報が話し手の音声の音響的特徴を介して表出されまた聴き手に受容される過程、さらには聴き手の側に新たな感情が生成される過程を、定量的に解析して定式化することにより、音声コミュニケーションにおいて感性情報の占める役割を明らかにすることを目的する。さらに、得られた知見を音声合成・認識に導入して、人間・機械間のコミュニケーションの精緻化にも寄与することを目標とする。本年度は、主として非言語情報の表出と受容に焦点を当てて研究を進め、以下の実績をあげた。 1.読み上げ文リストを各種の感情をもって発音した連続音声を演劇の素養がある東京方言男性話者について収録し、韻律的特徴を朗読の場合と比較した。その結果、感情を表出した場合、文頭から文末への基本周波数パターンの下降が不明確になることが明らかとなった。これは文頭フレーズ指令の大きさに対する文中の追加フレーズ指令の大きさの比が、比較的大きいためと解釈される。また、「喜び、怒り」では基本周波数の値が高く、「悲しみ」では低くなったが、これは、主としてアクセント指令の大きさ、最低周波数レベルの違いに起因する。 2.波形パワーは、「喜び、怒り」で大きく、「悲しみ」では特に小さい。持続時間については、感情による差がはっきり見られなかったが、これは文全体でみたためで、単語単位等での詳細な分析が必要である。 3.基本周波数パターンのパラメータを制御し、感情表現した合成音声を作成した。「喜び」と「怒り」の区別が十分にされず、他の韻律的特徴の利用が必要である。 4.同一の言語表現で言外の意味(皮肉)を持たせた場合と持たせない場合の音声を比較し、話者の発声に際しての心的状態を考慮に入れて解釈する必要性を指摘した。
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