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行動空間の感性情報が意味情報の抽出に及ぼす影響についての心理生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06212215
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

宮谷 真人  広島大学, 教育学部, 助教授 (90200188)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード意味情報 / 事象関連電位 / N400 / 繰り返し効果
研究概要

「←」や「→」のような矢印刺激から方向に関する意味情報が抽出される過程について,事象関連電位(ERP)のN400成分を指標として調べた。刺激としてパソコンの画面上に「右は」「→で」「ある」のように3つの刺激を継時的に呈示した。第1刺激には「右は」または「左は」の2種類,第2刺激である矢印の向きには「→(右0°)」「←(左0°)」とその上下5°,15°の10種類,第3刺激には「ある」または「ない」の2種類があった。被験者は3刺激で構成される文が正しいか否かを速やかに判断し,スイッチを押して答えた。
N400は,先行刺激と意味的に関連がない刺激に対して大きく出現する電位であるが,本実験では,第1刺激と第2刺激が意味的に不一致な条件(例えば「右は」「←で」)と一致する条件間にN400成分に関する違いは認められなかった。また,矢印の角度は,N400も含めたERP波形に影響を及ぼさなかった。N400の条件差が認められなかった原因として,同じ刺激を何度も呈示したことによる繰り返し効果も考えられるが,刺激として色パッチを用いたKatayama & Yagi (1992)では,同様の実験パラダイムでN400の条件差を報告しており,本実験の結果を全て繰り返し効果で説明することはできない。方向判断における「右」や「左」は,意味記憶内では「方向」という同じカテゴリー内に属する特性である可能性,あるいは矢印から方向に関する意味を抽出する過程は,通常の言語的意味処理とは異なる可能性が示唆されたといえる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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