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血管壁断面内の異方性弾性率分布の測定

研究課題

研究課題/領域番号 06213101
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

青木 隆平  東京大学, 工学部, 助教授 (00202466)

研究分担者 松本 健郎  東北大学, 工学部, 講師 (30209639)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード生体軟組織 / 血管壁 / 力学特性 / 局所弾性率 / ピペット吸引法
研究概要

本研究では血管壁をはじめとする生体軟組織の表面近傍の局所弾性率をピペット吸引によって同定する方法を開発し,これを使って動脈血管壁の弾性率分布を測定した.ここで開発したピペット吸引法では,内径がサブミリレベルのピペットの先端を測定対象の表面に接触させて中の圧力を減じて試料の一部を吸い上げ,その際の吸引圧力と最大変位量の関係を数値シミュレーション結果と比較することで試料の表面近傍の弾性率を同定する.本年度は,前年度行った測定法の基礎的な検討を発展させ,測定対象が異方性を持つ場合の測定方法を検討し,また,実際の血管壁の測定を数多く行った.
有限要素法による数値計算では,異方性を持つ試料に対して,通常の円形断面のピペットを利用した場合の測定結果の予測を行い,さらに,矩形断面を持つピペットを利用して特定の方向の弾性率の影響のみを選択的に捉える方法についても検討した.この方法を利用して,一つの面内で等方性である特殊な異方性材料については弾性率を同定できることを確かめた.
実際の血管壁を対象とした測定実験として,内半径0.04mmの円形断面のピペットを使ってウシ大動脈の弾性率の血管壁の厚さ方向分布を求めた.その結果,どの方向の弾性率も断面の内側ほど大きな値を示すことがわかった.ブタの胸部大動脈についてもウシの場合と同じように,弾性率の壁の厚さ方向の分布を求めた.ブタではウシとは異なり,弾性率分布は壁厚方向にほぼ一定となった.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 青木隆平.他: "円形及び矩形断面ピペットを使った血管壁の弾性率測定" 日本機械学会 講演論文集. 940-37. 262-263 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 松本健郎.他: "ピペット法による血管断面内局所弾性率分布の測定" 日本機械学会 講演論文集. 940-37. 264-265 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] N.Kataoka,et.al.: "Application of the Pipette Aspiration Technigue to the Measurement of Local Elastic Moduli of Cholesterol-Fed Rabbct Aortas" Theovetical and Applied Mechanics. 43. 233-238 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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