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ヒト羊膜の修飾と生体反応

研究課題

研究課題/領域番号 06213220
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

筏 義人  京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00025909)

研究分担者 田畑 泰彦  京都大学, 生体医療工学研究センター, 助手 (50211371)
林 壽郎  大阪府立大学, 附属研究所, 教授 (90026089)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1994年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード羊膜 / 生体反応 / 化学修飾 / グルタルアルデヒド架橋 / 炎症反応 / 分解吸収 / 組織反応 / 埋込み実験
研究概要

前年および前々年度において羊膜の力学的性質とin vitroにおける細胞応答性を調べたので、いよいよこの最終年度においては、羊膜の生体反応性を研究した。そのために、まず、ヒトから得られた羊膜を洗浄後、グルタルアルデヒドによって架橋した。この化学修飾は、生体内における分解速度を低くするためである。動物にはラットを用い、その皮下に架橋および未架橋羊膜を埋込んだ。最初の実験では、埋込んでから一週間後にラットを犠牲死させて埋込み部位を肉眼観察によって羊膜の分解状態と周辺組織に対する炎症性を調べようとした。ところが、羊膜の残片を見つけだすことはできなかった。そこで次に、埋込み周辺の組織切片を作成して光顕観察を行ったところ、少量の羊膜の残存を何とか認めることができた。このように、羊膜そのものを埋込んだのでは、その後の観察がきわめて困難であることがわかったため、次に二枚の穴あきシリコーンシートではさんで羊膜の埋込み実験を行うことにした。その結果、肉眼および光顕観察が可能となった。得られた動物実験結果によると、まず、未架橋の場合でも、一週間の埋込み後では少量の羊膜が残っていた。しかし、10日以上になると、グルタルアルデヒド架橋による化学修飾がなければ、ほぼ完全に体内で分解してしまうと考えれられる。埋込み一週間後では、羊膜周辺に炎症系細胞の存在が認められた。しかし、その細胞数は、天然縫合糸のカットガットと同程度であった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Tomihata,K.Burczak,K.Shiraki,and Y.Ikada: "Cross-Linking and Biodegradation of Native and Denatured Collagen" ACS Symposium Series 540,Polymers of Biological and Biomedical Significance,S.W.Shalaby,Et al.275-286 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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