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超臨界混合流体のPVTX性質,高圧気液平衡および臨界曲線の精密測定

研究課題

研究課題/領域番号 06214221
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

上松 公彦  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90051721)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード超臨界流体 / 臨界曲線 / 熱物性 / 熱力学性質 / PVT性質 / 等温圧縮率 / アンモニア / エタノール
研究概要

本研究では,超臨界域においてアンモニアの熱力学性質を,超高圧液相域においてエタノールの熱力学性質を,それぞれ測定した.さらに,超臨界混合流体のPVTX性質,高圧気液平衡および臨界曲線などの諸物性値を精密測定することが可能な装置を開発し,二酸化炭素の臨界定数を測定した.
1.超臨界域における測定 本研究で使用した実験装置は,伸縮自在の金属ベローズを試料容器として用いた変容法によるものであり,純度99.9995mol%のアンモニアの超臨界域におけるPVTX性質を,温度410〜425K,圧力17MPaまでの範囲の4本の等温線について,密度200〜300kg/m^3の範囲で10kg/m^3おきに11の密度と臨界密度(235kg/m^3)で圧力の測定を行い,計48点の測定結果を得た.測定精度は,温度±6mK,密度±0.10%,圧力±4kPaである.これらの測定結果から等温圧縮率および圧力係数を求め,超臨界域における物性値の挙動を明らかにした.
2.超高圧液相域における測定 エタノールの高圧液相域におけるPVT性質を,310〜480Kの温度範囲で17本の等温線について飽和液体の状態から200MPaまでの範囲で密度の測定を行い,計395点の測定結果を得た.測定精度は,温度±3mK,密度±0.10%,圧力±0.1%である.これらの測定結果から等温圧縮率および体膨張係数を求め,超高圧液相域におけるそれらの挙動を明らかにした.
3.臨界曲線測定装置の開発 基本測定法として金属ベローズ変容法を採用し,臨界現象観察用として試料容器に合成サファイア製の覗き窓を付けた混合流体のPVTX性質,高圧気液平衡および臨界曲線測定装置を開発した.測定可能な温度・圧力範囲は250〜500K,100MPaまでである.本年度は,この装置により二酸化炭素の臨界定数を測定し,その値をT_c=(304.18±0.01)K,P_c=(7.385±0.001)MPa,ρ_c=(468±1)kg/m^3と決定した.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 室木 克之: "超臨界流体の熱力学性質" 第35回高圧討論会講演要旨集. 60- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 中島 誠之: "超臨界混合流体の臨界曲線測定装置の開発(装置の健全性の確認)" 第35回高圧討論会講演要旨集. 61- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 瀧口 幸延: "高温・高圧下におけるエタノールの熱力学性質に関する研究" 第35回高圧討論会講演要旨集. 174- (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 瀧口 幸延: "380〜420Kにおけるエタノールの熱力学性質に関する研究" 第15回日本熱物性シンポジウム講演論文集. 29-32 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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