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フェナレノキシル型安定中性ラジカルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06218217
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

仲筋 一弘  大阪大学, 理学部, 教授 (60028230)

研究分担者 豊田 二郎  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (70249952)
森田 靖  大阪大学, 理学部, 助手 (70230133)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード中性ラジカル / 強磁性 / スピン分極 / ガルビノキシルラジカル / ニトロニルニトロキシドラジカル / フェナレニルラジカル
研究概要

ガルビノキシルなどの安定中性ラジカルの電子構造特性を分子設計の原型として,新分子性強磁性体の実現を目指す研究を行っている.本年度はジアザフェナレン類に各種の置換基を導入した新規誘導体を合成し,その電荷移動錯体を合成し,種々の物性を調べた.これらの誘導体を酸化して中性ラジカルを合成することを現在検討している.さらに,この研究の新しい展開をはかるためジアザフェナレン類の種々の基本的性質を調べた.先ず,ジアザフェナレン類はメタノール溶液での電子スペクトルの測定から,430nm付近及び450nm前後に吸収を有することが分かった.次にこれらのジアザフェナレン類を電子ドナー分子として用いた電荷移動錯体の合成を検討し,TCNQと混合することにより暗緑色〜黒色の粉末錯体が得た.これらの錯体は,赤外吸収及スペクトルにおけるTCNQのニトリル伸縮振動の波数の解析及び電子スペクトルが赤外吸収領域の低エネルギーに存在することから,部分電荷移動状態にあることが推定される.得られた錯体の粉末加圧成型ペレットでの四端子法による電導度測定の結果,いずれの錯体も室温での比抵抗の値から半導体であったが,非常に小さい活性化エネルギーを持つという特徴を示した.今後の課題は単結晶を作製し,結晶構造解析,電気伝導度測定などを行い,電子構造を明らかにすることである.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Mitsumi: "Metal-Pteridine Complexes Having Three-Dimensional Hydrogen-Bonded Network" Inorg Chem.(発表予定). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Itoh: "Hydrogen-Bonded Charge-Transfer Complex of Ethylenediaminoglyoxime Transition Metal Complex with Tetracynoquinodimethane." Chem.Lett.41-42 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Morita: "Synthesis and Properties of 1,6-Diselenapyrene(DSPY)and Its Methyl Chalcogeno Derivatives." Chem.Lett.443-444 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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