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溶媒のゆらぎに律速される非熱平衡化学反応の理論

研究課題

研究課題/領域番号 06219205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

住 斉  筑波大学, 物質工学系, 教授 (10134206)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード溶液反応 / 2次反応 / スモルコウスキイ / 拡散定数 / 溶媒のゆらぎ / フレッドホルム / 速度定数 / 拡散律速
研究概要

溶液中の拡散によって起こる2次反応は化学において基本的に重要な課題である。従ってその研究は古くから行われ、1910年代のSmoluchowskiの研究にまで逆上ることができる。それ以来この反応の多くの側面が明らかにされてきた。しかし2次反応の一般的な場合における速度定数の厳密でしかも(誰でも簡単に計算できる程度に)便利な表式はまだ得られていない。
このような要請を満たす2次反応速度定数の一般式を厳密に証明した。この式はFredholm第2種積分方程式を解くことにより計算できる。積分方程式は、連立一次方程式を拡張して考えると、(連続変数の値で指定される)連続関数の値を未知数とする連立一次方程式である。計算機で実際に計算するときには、連続変数を離散化近似する必要があり、このときには積分方程式は実際に連立一次方程式で近似される。従って、積分方程式の解を計算機で求めのは非常に簡単である。この新しく発見された方法に対して2次反応速度定数を求めるための従来の方法は、2次の常備分方程式を数値的に解くことによるものであり、計算誤差が非常に入り易いものであった。連続変数を離散化近似するとき、積分は関数値の和で近似されるのに対し、2次微分は関数値の2重差分でしか近似できないからである。従ってこの新しい方法は、今後広く使われるようになると予測される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hitishi SUMI: "Rigorous Formula for the Mean Lifetime of Diffusion-Controlled Second-Order Reactions in Solution" J.Chem.Phys.100. 8825-8840 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Tsutomu ASANO,Hiroyuki FURUTA and Hitoshi SUMI: "'Two-Step'Mechanism in Single-Step Isomerization.Kinetics in Highly Viscous Liquid Phase" J.Am.Chem.Soc.116. 5545-5550 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Shinichi HIGAI and Hitoshi SUMI: "Two Types of Self-Trapped states for Excitons in One Dimension" J.Phys.Soc.Jpn.63. 4489-4498 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hitoshi SUMI: "Dynamical Effects of Diffusion on Rates of Secand-Order Reactions in Solvents" AIP Conf.Proc.Ser.298. 485-495 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hitoshi SUMI: "Peculiarities in Excition-Polaron Formation and Self-Trapping in Low Dimensions" SPIE.Conf.Proc.Ser.2362. 108-119 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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