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超励起状態の関与する動的過程の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06219224
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北里大学

研究代表者

高木 秀一  北里大学, 医学部, 講師 (00129248)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード分子イオン・電子衝突 / 水素分子イオン / 解離性再結合 / 解離性励起 / 分子イオンの振動遷移 / 超励起状態 / 多チャンネル量子欠損理論 / 連続状態の離散化
研究概要

分子イオンと電子の衝突によって引き起こされる諸過程の理論的研究を行った.イオン分子としては,H^+_2とHeH^+,およびそれらの同位体を扱った.1994年度の中心テーマは,HD^+およびH^+_2と電子の解離性再結合の理論的解析をleV以上の衝突エネルギーに拡張することである.
衝突によって二電子励起共鳴状態と相互作用が生じるとその影響は大きく,この状態に遷移することで分子イオンは解離するし,振動回転励起の確率も大きくなる.衝突エネルギーが0.1eV以下の低エネルギーでは,せいぜい数個の二電子励起状態を考慮すればよかったが,エネルギーが上がると二電子励起状態のRydberg系列全体を取り扱わなくてはならない.一電子励起状態も,高振動状態はもちろん化学結合の解離極限を超えた状態が寄与しうる.この2つの問題を克服するために,多チャンネル量子欠損理論に解離状態のエネルギー離散化の手法を組み込み定式化するとともに,10eV以下のエネルギーで数値計算を実行した.その結果,解離性再結合,振動励起に加え解離性励起の断面積を得た.また解離原子の電子状態分布についてもおおまかな知見を得た.従来の方法は,分子イオンの振動状態が励起されるにしたがって急激に破綻することがわかった.結果の一部は,3月と9月の日本物理学会で発表し,日本原子力研究所の委託調査報告書としてまとめた.現在,論文を投稿準備中である.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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