Jackson積分に付随するコホモロジーの双対であるホモロジーの構造について、Weyl対称性を持つ場合の1次元性をしめした。また、いくつかの輪体の上でのJackson積分間の関係式を楕円テ-タ関数を用いて表した。これについては、6月に行なわれた城崎ワークショップにおいて講義した。なお、同ワークショップでは、「Pade近似と直交多項式について」解説的講演をおこなった。 さらに、A-型対称性を持つ1個のパラメータに依存する場合の接続公式を与えた。この内容を加藤芳文(名城大)との共著論文とした。現在、投稿中。 1995年1月には、寺尾宏明氏(ヴィスコンシン大)を招いて、超平面配置にかんする組合せ的、幾何的問題について、討論会を実施している。2月には、大島利雄(東大)氏を招いて、可積分に関する研究連絡をおこなった。3月には、ランダム行列の解析的理論についての研究会を名大にて行なう予定。
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