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数理物理学の諸問題に現れる非線形可積分系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06221238
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

高崎 金久  京都大学, 総合人間学部, 助教授 (40171433)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード非線形可積分系 / 可積分ヒエラルヒ- / 弦の方程式 / 戸田格子 / 高次元可積分系
研究概要

可積分ヒエラルヒ-の数学的構造と弦理論などとの関連について考察し,いくつかの新たな結果を得た.
1.戸田格子ヒエラルヒ-が低次元の弦理論を記述する有効な枠組みであることがわかった.戸田格子ヒエラルヒ-と並んでよく知られた可積分ヒエラルヒ-にはKPヒエラルヒ-があり,それと低次元の弦理論との関連はここ数年の集中的研究の中で明らかにされてきた.戸田格子ヒエラルヒ-が現れるのはc=1の弦理論と呼ばれるもので,KPヒエラルヒ-の関わるc<1の弦理論を違って,実際に幾何学的標的空間をもっているのが特徴である.c<1,c=1のいずれの場合も鍵となるのは弦の方程式と呼ばれる方程式であるが,戸田格子ヒエラルヒ-の場合,このような弦の方程式についてはこれまであまりよくわかっていなかった.今回の研究では戸田格子ヒエラルヒ-における弦の方程式を(これまで知られていなかったものも含めて)かなり一般的な形で求めることができた.
2.高次元可積分ヒエラルヒ-の例はtwistor理論や自己双対方程式などを手がかりにいくつか構成されているが,τ函数を定義することはまだなされていなかった.今回の研究では多成分KPヒエラルヒ-におけるτ函数の定義を参考に,ある種の可積分ヒエラルヒ-のτ函数の定義を試みた.このヒエラルヒ-はトーラス上のPoisson/Moyal代数に基づいて構成されているが,このヒエラルヒ-自体がこれまでに知られていなかった新しいものである.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Takasaki: "Dressing operator approach to Moyal algebraic deformation of selfdual gravity," Journal of Geometry and Physics. 14. 111-120 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takasaki: "Nonabelian KP hierarchy with Moyal algebraic coefficients," Journal of Geometry and Physics. 14. 332-364 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takasaki: "Dispersionless Toda hierarchy and two-dimensional string theory," Communications in Mathematical Physics. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Takasaki and T.Takebe: "Integrable hierarchies and dispersionless limit," Reviews in Mathematical Physics. (掲載予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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