• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

無限自由度のハミルトン系に対するシンプレクティック数値積分法

研究課題

研究課題/領域番号 06221267
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関国立天文台

研究代表者

吉田 春夫  国立天文台, 位置天文・天体力学研究系, 助教授 (70220663)

研究分担者 中井 宏  国立天文台, 位置天文・天体力学研究系, 助手 (60155653)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードハミルトン力学系 / 微分方程式の数値解法 / 無限自由度
研究概要

N体問題に代表されるHamilton系 H=T(p)+V(q)を数値積分する最も原始的、かつ単純なスキームはオイラー法であるが、オイラー法では相空間の面積要素(symplectic 2-form)が一般に保存されず t=0 の(q,p)からt=τの(q^1,p^1)への変換が正準変換とはならない。そして、保存すべきエネルギー値の誤差がsecularに増大し、長時間の数値計算の結果の信頼性を失わせる。この事情は局所的な誤差を小さくするRunge-Kutta型の積分法、および従来の多段型の積分法においても同様である。正準変換型の積分公式(symplectic integrator)は(q,p)から(q^1,p^1)への変換が厳密に正準変換となるように設計された積分法である。正準変換型の積分法に対して今年度我々は次の点を明らかにした。
1:剛体の自由回転を記述するEulerの方程式などのように保存力学系であるにも係わらず通常の意味でのハミルトン系でない力学系が存在する。そのような系に対するSymplectic Integratorの一般化はLie-Poisson Integratorと呼ばれるが、この積分法に対してやはりエネルギーの誤差が永年的に増大しないことを示した。
2:Symplectic Integratorの応用において一つのネックとなっていた可変時間ステップにおいて、Hut et al(1993)によって示唆されたように、時間ステップをスキーム全体の可逆性を保つように決定すればエネルギーの誤差に長年的な誤差が現れないことを確認した。
3:本研究の主題である無限自由度の系への適用は現在準備中で結果には至っていない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H.Yoshida: "Non-integrability Criterion of Hamiltonian Systems based on Ziglin's Theorem" Hamiltonian Mechanics:Integrability and Chaotic Bdnvior. 1-12 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田春夫: "可変時間ステップによるシンプレクティック数値解法" 京都大学数理解析研究所講究録. 889. 70-76 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 大貫義郎: "岩波講座・現代の物理学1・力学" 岩波書店, 220 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi