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部分溶融体の流動特性の実験とマグマだまりの動的性質

研究課題

研究課題/領域番号 06222213
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

熊澤 峰夫  名古屋大学, 理学部, 教授 (60022571)

研究分担者 熊谷 博之  名古屋大学, 理学部, 助手 (00260589)
米田 明  名古屋大学, 理学部, 助手 (10262841)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード火山性地震 / シングルフォース / トルク / サイスミックベクトルモード / 部分溶融物質 / ウエットネス
研究概要

1.火山性の地震のように、震源モデルの確立されていない地震を解析する新しい手法を確立した。従来、震源の解析には,震源域における歪みエネルギーの解放を表すモーメントテンソルが用いられてきた。本研究で提案した震源モデルは、これに加えて、三つのサイスミックベクトルモード(震源域における質量の移動を表す「シングルフォース」,回転を表す「トルク」,震源域での平均圧力勾配の変化を表す「プレッシャーダイポール」)を含む.火山性地震の観測でこれらのモードがとらえられれば、火山直下で「重力エネルギーを解放する地震」や「圧力勾配を解消する地震」などの地震学的に新しいタイプの地震が発生することを示すことになる。また、火山直下のマグマの上昇プロセスについて新たな物理像を得ることにもなる。
2.上記のシングルフォースとトルクの力は、地震学における歴史的な混乱により、地球内部では物理的に発生し得ないと考える地震者が少なくなかった.本研究では、そのような混乱の原因を解明し、これらが物理的に存在し得ることを理論的に証明した。
3.マグマの上昇プロセスにおける不安定発生の鍵となる部分熔融物質の力学物性を理論,実験の両面から研究した.理論面では,固液二相系内部での固体粒子同志の接触状態を表現する内部状態変数ウエットネスを導入し,マクロな力学物性(粘性や弾性など)をメルトフラクションとウエットネスの関数として表現した.応力下でのウエットネスの時間発展を実験的に調べるため、装置と試料のカップリングが確実にとれる新しいタイプの変形実験装置を開発した。マントルアナログ物質として適切な界面エネルギーを持つ二成分共融系を探索・確保した。試料のミクロな内部構造(ウエットネス)を顕微鏡によって観察する手法を開発した。試料の音速を測定し、ミクロな構造との関係を実験的に調べ、理論からの予測と一致する結果を得た。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yasuko Takei: "Why have the single force and torque been excluded from seismic source models?" Geophysical Journal International. 118. 20-30 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuko Takei: "Phenomenological representation and kinematics of general seismic sources including the seismic vector modes." Geophysical Journal International. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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