研究課題/領域番号 |
06222220
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
入船 徹男 愛媛大学, 理学部, 助教授 (80193704)
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研究分担者 |
井上 徹 愛媛大学, 理学部, 非常勤講師
安東 淳一 愛媛大学, 理学部, 特別研究員
榊原 正幸 愛媛大学, 理学部, 助教授 (80202084)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 超高圧実験 / 大陸地殻物質 / カヤナイト / サニデイン / マントル / 相転移 |
研究概要 |
大陸地殻関連物質のマントル深部での挙動に関連し、以下の3つの物質についての超高圧高温実験がおこなわれた(1)カヤナイト(Al_2SiO_5)の固相相転移、(2)サニデイン(KAlSi_3O_8)の相転移および融解関係、(3)大陸上部地殻物質の相転移・融解関係および元素分配。この結果(1)についてはカヤナイトの単純酸化物混合相への分解の確認とともに、相境界の正確な決定をおこなった.また、この結果に基づきカヤナイトの非圧縮率を熱力学的に見積った.更に下部マントル領域下でのV_3O_5構造相の存在についても検討した. (2)サニデインの約12GPaまでの固相相転移および融解関係を明らかにするとともに、相境界の正確な決定を試みた.この結果は最近の放射光を利用したX線解析実験の結果とほぼ一致するが、リキダス相や融点の圧力変化について新たな知見が得られた. (3)については花こう岩的組成のモデル大陸地殻物質の27GPaまでの回相相転移を実験的に明らかにするとともに、マントル中での密度変化を計算した.この結果、大陸地殻物質がマントル深部(7200km)で非常に高密度になることが明らかになり、その沈み込みの可能性が示唆された.また融解関係や元素分配実験の結果、このような物質のマントル中での部分融溶がマントル中での元素の地球化学的挙動にとって重要であることが明らかになった.
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