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断層および岩石破壊実験による割れ目のフラクタル性

研究課題

研究課題/領域番号 06223201
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

大槻 憲四郎  東北大学, 理学部, 教授 (70004497)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード断層 / サイズ分布 / 空間分布 / フラクタル / 鉱脈 / 破壊モード / 破壊形態
研究概要

断層のサイズ(変位量)分布と空間分布のフラクタル性については,房総半島と宮崎県青島で1次元測線を設定して調査した.断層総数は房総半島で412本,青島で170本であった.その結果,以下のことが判明した.
1.サイズ分布のフラクタル次元は,青島の場合は0.81,房総半島では1.19であった.
2.断層には最小サイズがあるらしく,青島では約10cm,房総半島では約1cmであった.この最小サイズ以下では,サイズ分布のフラクタル性は失われる.
3.変位量を考慮した空間分布のフラクタル情報次元は,青島で0.48,房総半島で0.75であった.
4.サイズ分布と空間分布のフラクタル次元は媒質の脆性度と注入エネルギーに依存して減少すると考えられる.脆性度は青島が大きく,注入エネルギーは房総半島の方が大きい.上の測定結果は,脆性度の方がフラクタル次元をより強く制御する因子であることを示唆している.
過去の熱水の通路であった鉱脈の形態を総括し,以下の知見を得た.
1.熱水の主通路は地下浅部では雁行配列する伸張節理,深部では雁行配列する剪断破壊面の結合部である.この変化は有効封圧の増加に依存したものである.
2.中間深度では両者が共存し,サイモイドループとよばれる最も良好な通路となる.
3.これらの通路の空間分布と形態はすべて破壊力学によって説明できる.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大槻憲四郎,円地千鶴: "断層の形態および規模別頻度分布と空間分布のフラクタル性" クリーン地殻エネルギー抽出法の設計基礎論-フラクタル破壊力学の構築とその応用-平成6年度研究成果報告書. 49-53 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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