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イソカルバサイクリンおよびロイコトリエン類の超効率的不斉全合成

研究課題

研究課題/領域番号 06225211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

三上 幸一  東京工業大学, 工学部, 助教授 (10157448)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード不斉合成 / 不斉触媒 / イソカルバサイクリン / アレン / アセチレン / ホルムアメデヒド / パラジウム / サマリウム
研究概要

α鎖に不飽和結合、特にアレニル結合を有するイソカルバサイクリン誘導体の不斉合成を指向し、プロキラルな共役イナ-ルを親エン体とする新規カルボニールエン反応の不斉触媒化を検討した。ω側鎖をもつ光学的に純粋なエン基質と1位(prostaglandinnumbering)のエステル官能基を有する共役イナ-ルとの不斉触媒的エン反応を行った結果、この共役イナ-ルは高いエン反応性を有し、対応するエン生成物を高収率で与えた。しかも、99%とほぼ完璧な6,9α-位置選択性、さらには96%という高い4R選択性が見られた。得られたエン生成物は4位に水酸基を有し、共役するアセチレン構造を有する新規なイソカルバサイクリン誘導体となり、それ自体の生理活性にも興味がもたれるが、さらに以下に述べる方法により望むアレニル側鎖へと変換した。すなわち、エン生成物のアルコールを、リン酸エステル変換し、以下に述べるPd(O)触媒、SmI2、t-BuOH還元反応により望むアレニル側鎖に高収率で変換した。さらにMg/MeOHでアレンの還元反応を試みたところ、β,γ・不飽和側鎖が選択性に得られた。現在さらに、アレンより通常のイソカルバサイクリン側鎖、またα,β-不飽和側鎖への直接的な変換についても検討中である。
九州大学、稲永らによって報告されていたアレニル、プロパルギルパラジウム中間体を経るヨウ化サマリウム(II)還元反応において、従来基質として用いられていた酢酸エステルに代わって、リン酸エステルを用いることにより、アレン型生成物が圧倒的に高い位置選択性で得られることを見に出した。また、1級のリン酸エステルを用いる場合には、今度は逆にアセチレン生成物が高位置選択的に得られることも明らかにした。
一方、ノンプロキラルなアルデヒドであるホルムアルデヒドを親エン体とするホルムアルデヒド-エン反応の不斉触媒化を行い、(3-オキサ)イソカルバサイクリンの不斉合成も報告した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 三上 幸一: "Asymmetric Catalysis of Carbonyl-Ene Reactions and Related Carbon-Carbon BondForming Reactions." Pure & Appl. Chem.(in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 三上 幸一: "Asymmetric Addition Reaction to Nonprochiral Caboyl Compound: Asymmetric Catalytic Formaldehyde-Ene Reaction for Isocarbacyclin Synthesis" Synlett. 29-31 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 三上 幸一: "Palladium (0)-Catalyzed Reaction of Propargylic Phosphates with SmI_2: A Highly Regioselective Route to the Synthesis of Allenes and Acetylenes" Tetrahedron Lett.(in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 三上 幸一: "Asymmetric Catalysis of Glyoxylate-Ene Reaction and Related Reactions Advances in Catalytic Processes, Vol 1" M.P.Doyle, ed., JAI Press Inc., London,(in press),

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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