研究課題/領域番号 |
06225227
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
兼松 顕 九州大学, 薬学部, 教授 (70023041)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | アレン / 分子間環状付加 / 分子内環状付加 / アレン酸ジエステル / アレニックエナミド / シストリケントリン / 軸不斉 / インドール |
研究概要 |
1.申請者は、アレン分子の軸不斉に基づく面選択的Diels-Alder反応の不斉合成への応用のため、光学活性アレン酸ジエステルと種々の環状ジエンのDiels-Alder反応を検討し、光学活性ビシクロ付加体の選択的合成をすでに公表している。光学活性ビシクロ付加体は光学活性天然物の良い合成素子であり、今回海洋性多環式インドール化合物シストリケントリンBを標的化合物とし、その合成を検討した。(S)-アレン酸ジメンチルエステルとシクロペンタジエンとの分子間Diels-Alder反応により得られる光学活性付加体を用いて、光学活性アレニックジエナミドへと変換した。さらにその分子内Diels-Alder反応を用いてシストリケントリンBの合成中間体である光学活性四環性インドール化合物の合成に成功した。これは数行程で標的化合物へと変換できる。 2.Koizumiらの方法を用いた光学活性シストリケントリンBの合成も同時に検討し、合成中間体である光学活性四環性インドール化合物の合成に成功した。 3.生理活性の評価、抗腫瘍性活性の発現メカニズムの研究のため、(R)-アレン酸ジメンチルエステルとシクロペンタジエンとの分子間Diels-Alder反応により得られる光学活性付加体を用いて、天然シストリケントリンBの対掌体の合成を目指し、合成中間体である光学活性四環性インドール化合物を合成した。
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