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キラルな低原子価スズ化合物を用いる触媒的不斉合成反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06225234
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京理科大学

研究代表者

小林 修  東京理科大学, 理学部, 助教授 (50195781)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードキラルなルイス酸 / 不斉アルドール反応 / 不斉合成 / 不斉触媒 / エナンチオマー / スズ(II)トリフラート / 1,2-ジオール / シリルエノールエーテル
研究概要

光学活性1,2-ジオールユニットは、マクロリド、ポリエーテル抗生物質、糖類などにしばしば見られる基本骨格である。本研究により、スズ(II)トリフラート、光学活性ジアミン、二酢酸ジブチルスズの存在下、α-t-ブチルジメチルシロキシ酢酸p-メトキシフェニルエステル由来のシリルエノラートにアルデヒドを作用させると、ほぼ満足できる収率、選択性をもって、光学活性anti-1,2-ジオールユニットを合成できることを見い出した。
シリルエノラートとしてα-ベンジルオキシ酢酸フェニルエステル由来のシリルエノラート、あるいはα-t-ブチルジメチルシロキシ酢酸チオエステル由来のシリルエノラートを用いた場合は、syn-1,2-ジオールユニットを合成することができ、これらの反応を組合せれば、光学活性1,2-ジオールユニットの両ジアステレオマ-を自在に合成することができる。
これらの反応を用いて、アキラルなアルデヒドを出発原料とするsphingosine、phytosphingosineの合成を行った。
一方、光学活性化合物の両エナンチオマーの合成は、不斉合成において最も重要な課題の一つである。これまで両エナンチオマーの合成は、専ら不斉源の両エナンチオマーを用いて行われてきたが、自然界に存在する不斉源の中には両エナンチオマーの入手が必ずしも容易でないものもあり、上記課題の障害になってきた。今回、キラルなスズ(II)ルイス酸を用いるα-t-ブチルジメチルシリルオキシ酢酸チオエステル由来のシリルエノラートとアルデヒドの反応において、ともにL-プロリンから容易に得られる類似の不斉源を用いることにより、有機合成上有用なキラルビルディングブロックである1,2-ジヒドロキシチオエステル誘導体を、ほぼ完全な立体選択性をもって合成できることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.Kobayashi: "A New Synthetic Route to Monosaccharides from Simple Achiral" Synlett. 1993. 911-913 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kobayashi: "A Novel Chiral Catalyst System,Tin(II)Triflate,a Chiral Diamine" Chemistry Letters. 1994. 217-220 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kobayashi: "Anti-Selective Asymmetric Aldol Reactions" Tetrahedron Letters. 35. 3329-3332 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kobayashi: "Enantioselective Both Diastereomers,Including α-Alkoxy-β-hydroxy" Tetrahedron. 50. 9629-9642 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] S.Kobayashi: "Highly Enantioselective Synthesis of Enantiomeric 2,3-Dihydroxy" J.Am.Chem.Soc.116. 9805-9806 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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