• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

半導体表面における立体選択的光電子移動反応系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06226236
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

大谷 文章  京都大学, 工学部, 助手 (80176924)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード半導体 / 光触媒反応 / 表面処理 / 立体選択性 / 硫化カドミウム / アミノ酸誘導体 / 環化反応
研究概要

研究者らは、酸化チタン(TiO_2)や硫化カドミウム(CdS)などの半導体粉末の光触媒反応により、天然に存在するアミノ酸の一種であるL-リシン(Lys)などのジアミノカルボン酸が脱アミノ環化して、効率よくピペコリン酸(PCA)に変換されることを報告してきた。このような半導体光触媒反応は有機合成のツールとして多くの利点をもっている。たとえば、(1)半導体粉末粒子の表面で、正孔による酸化と励起電子による還元が同時に起こる、すなわちひとつひとつの粒子が微小な光電気化学セルとして機能する。しかし、(2)電解反応系のように支持電解質を必要としない。また、(3)光触媒は反応後に分離することが容易で、再使用が可能である、などの特長があげられる。本研究では、Lysの光触媒反応の応用として、カルボキシル基がひとつ多い2,6-ジアミノピメリン酸の光触媒N-環化反応によるtrans-ピペリジン-2,6-ジカルボン酸(trans-PDC)の合成について検討した。触媒として、種々の条件下で前処理した市販CdSを用い、前処理によって触媒表面、すなわち電子移動場を制御して、生成物を立体選択的に得ることを目的とした。その結果、少量の空気を混入させながら、アルゴン気流下、1023Kで熱処理することによりきわめて高活性で、かつ、trans-PDCの選択性が高い触媒が得られた。種々の熱処理条件で触媒を調製し、その物性と光触媒活性を比較検討したところ、表面のイオウ原子が脱離したものが好成績であることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi