研究課題/領域番号 |
06226277
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 明治薬科大学 |
研究代表者 |
須田 晃治 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (00087785)
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研究分担者 |
高波 利克 明治薬科大学, 薬学部, 助手 (40241111)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | シクロデキストリン / インドール / アルコール / 有機電極反応 / メディエーター / 陽極酸化反応 / 間接電解酸化 / 反応場 |
研究概要 |
系中に二種類以上の基質が存在する場合、通常、それらの有機電極反応はより酸化(還元)電位の低い基質の酸化(還元)から開始される。しかしながら、これとは逆に、より高い電位の基質の選択的な酸化(還元)を伴い進行する電極反応はこれまで殆ど知られていない。また、二つの基質同士の電位が極めて接近する場合においても、望みの基質の酸化(還元)を選択的に行うことはかなり困難である。本研究では、適切な反応場を提供し得る化合物(例えば、シクロデキストリン(CD)などの包接化合物)を用いることにより、望みの基質の選択的な酸化(還元)を可能にする新規な手法の開発を試みた。以下に、本年度の研究成果の概略を記す。 (1)シクロデキストリン-インドール-アルコール共存系の電解酸化を行い、二分子のイクドールがメチレンで架橋したジインドリルメタン誘導体が得られることを見出した。マクロ電解及びサイクリックボルタンメトリーの結果から、この反応では、電位の低いイクドール(1)がCDに包接されることにより、その電極による酸化が抑制され、通常とは逆に、より電位の高いアルコールの酸化が優先して起こることを明らかにした。 (2)CD存在下において種々のメディエーターによる1の間接電解酸化について検討を行い、1(0.6-0.8Vvs.Ag/AgCl)よりも高い酸化電位を持つBr~(1.0V)がメディエーターとして働き、1が対応する酸化生成物であるオキシインドール(2)に効率良く変換されることを明らかにした。本陽極酸化反応は、1の間接電解酸化が可能であることを示したはじめての例であり、合成化学的にも極めて有用と考える。 なお、研究成果(1)は日本化学会速報誌(K.Suda and T.Takanami,Chem.Lett,1994,1915)に投稿した。また、研究成果(2)は投稿準備中である。
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