研究課題/領域番号 |
06226281
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
柏村 成史 近畿大学, 理工学部, 講師 (50152632)
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研究分担者 |
石舟 学 近畿大学, 理工学部, 助手 (40268462)
庄野 達哉 近畿大学, 理工学総合研究所, 教授 (80025858)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | マグネシウム / メディエーター / 電極還元 |
研究概要 |
我々は、陰陽極にマグネシウム電極を用いる電極還元系に於て高度に活性な金属マグネシウムが生成し、これが電極還元系のメディエーターとして興味深い挙動を示すことを既に見い出している。本重点領域研究では、上述の活性な金属マグネシウムをメディエータとして用いて、従来電極還元が不可能であった脂肪族エステル、脂肪族アミド、および、芳香族化合物等の種々の有機化合物の電極還元を効率良く行うことを目的とした研究を行った結果、配位子としてテトラフェニルポルフィリンおよび、オクタエチルポルフィリンを有するマグネシウム錯体が、脂肪族エステルおよび脂肪族アミドを対応するアルコールに還元するためのメディエーターとして極めて有効なことを見い出た。この方法は、ポルフィリン錯体を触媒量反応系中に存在させることで、常温、常圧の温和な条件下で脂肪族エステルおよび脂肪族アミドを還元し、対応するアルコールを高収率で合成することが出来るために有機合成上極めて有用な方法である。さらに、この反応系においては、亜鉛、鉛、銅、ニッケル等の金属はメディエーターとして全く活性を示さないが、ユーロピウム、イッテルビウムおよび、サマリウム等のランタノイド類金属がメディエーターとして高い活性を有することをも明かにし、これらのランタノイド金属をメディエーターに用いる全く新しい間接電極還元系の開拓にも成功した。
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