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新規シリル置換π電子系有機ケイ素化合物の合成とジアニオン化

研究課題

研究課題/領域番号 06227206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

関口 章  東北大学, 理学部, 助教授 (90143164)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードテトラシラビシクロペンチリデン / 有機金属化合物 / 有機ケイ素化合物 / ジアニオン / X線結晶解析 / ジアルカリ金属化合物 / リチウム化合物 / ナトリウム化合物
研究概要

シリル置換π電子系有機ケイ素化合物として新規にテトラシラビシクロペンチリデン(1)を設計し、一連のアルカリ金属との反応により対応するエチレンジアニオン-ジアルカリ金属誘導体を合成した。テトラシラビシクロペンチリデン(1)は5員環で固定化しているために二重結合周りはほぼ平面構造であった。テトラシラビシクロペンチリデン(1)をTHF中、一連のアルカリ金属と反応させると容易に二電子還元されて対応するエチレンジアニオン体(2)をほぼ定量的に与えた。ジリチウム体(2a)およびジナトリウム体(2b)についてはX線結晶構造解析によって分子構造を明らかにした。中心のC-C結合は、2電子還元にともないエチレンのLUMOである反結合性のπ^★軌道が占有されて二重結合性を失い、しかも隣接炭素間の電子反発が存在するため通常の単結合より伸長している(2a:1.575Å,2b:1.579Å)。また、Si-C結合長は2a(1.825Å)から2b(1.807Å)へと順次短縮し、逆にSi-CH3結合長は2a(1.901Å)から2b(1.919Å)へと伸長している。このような結合の伸長短縮はpπ-σ^★(Si-C)共役によるものであり、イオン性の大きい2bでより強く現れた結果となっている。対カチオンの違いによる顕著な構造の変化はエチレン部分の捻れ角に現れており、2aでは完全に平面骨格を持つのに対し、2bでは17.1°と大きく捻れた骨格を持つ。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] A.Sekiguchi: "官能性シクロテトラゲルマンおよびはしご形ポリゲルマンの合成と構造" 日本化学会誌. 248-252 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Sekiguchi: "Cage and Cluster Compounds of Silicon,Germanium,and Tin" Advances in Organometallic Chemistry. 37. 1-38 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Sekiguchi: "Lithium and Sodium Complexes of a Tetrasilylethylene Dianion" Organometallics. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] A.Sekiguchi: "Polysilane Dendrimers" Journal of American Chemical Society. (in Press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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