研究課題/領域番号 |
06228231
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
見附 孝一郎 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (50190682)
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研究分担者 |
吉田 啓晃 岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助手 (90249954)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | クラスター / 超励起状態 / 真空紫外光 / イオン対生成 / 質量分析 / 軌道放射光 / 励起子 / 電子遷移誘起脱離 |
研究概要 |
1.正・負イオン飛行時間同時計測法による超励起状態の観測 CO_2からの光励起イオン対生成過程(2体解離CO^++O^-および3体解離C^++O^-+O)について研究した。光解離効率曲線の解析から25〜37eVに存在するこれまで知られていなかった2電子励起リュドベリ状態を検出し帰属した。さらに3体解離に対応する同時計測信号のスペクトル形から、解離機構と対称性について議論した。また、昨年度に開発した液体ヘリウム冷却型高濃度クラスター源を用いて、CO_2クラスターからの正負イオン対解離の観測を試みた。 2.希ガス固体からの準安定原子の光誘起脱離現象 希ガス凝縮層またはそれらの混合体表面に軌道放射光を照射し、光誘起脱離で放出される準安定原子の運動エネルギー分布と角度分布を測定した。今年度は、飛行時間スペクトルの分解能を向上させて運動エネルギー分布関数の信頼性を高めることにより、Ne固体中の励起子の初期緩和と脱離機構に関して詳しい議論を行った。 3.Ar多層膜に凝縮したO_2からの酸素負イオンの脱離 Ar凝縮層表面に酸素分子が0.5〜30単分子層吸着した系に軌道放射光を照射し、光誘起脱離で放射されるO^-負イオンを飛行時間法で検出した。光の波長を40〜80mmの範囲で掃引し、O^-の生成効率を測定した。効率曲線上のピーク位置とO_2膜厚の変化に対するピークシフト量は、下地のArの光イオン化で生成する低速電子が、O_2に解離性電子付着してO^-が脱離するという2段階機構に基づいて説明された。
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