研究課題/領域番号 |
06232104
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
壇辻 正剛 関西大学, 文学部, 助教授 (10188469)
|
研究分担者 |
梅崎 太造 中部大学, 工学部, 助教授 (40193932)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 音声対話 / CAI / IPA / 日本語教育 / 音声データベース / 音韻辞書 |
研究概要 |
平成6年度の研究においては、日本語をはじめとする語学教育の初等教育の部分の省力下と、自習の反復練習を可能にするCAIシステムの開発の基礎的な研究を行った。 目的指向型のタスク設定の研究では、大学周辺の日常学生生活における、実場面での音声対話データの収集と分析を行い、その結果から、目的指向型のタスクを設定した場合、少数の語彙で1つのタスクの音声対話をまかなえる可能性が示された。音韻辞書の構築の研究では、複数の記述層を持つ階層的記述を提案し、現行のIPAの数値コード化の欠点を指摘し、カテゴリー単位に数値を割当てる新たな数値コード化が望ましいという提案を行った。音声インターフェースの構築の研究では、ワークステーション上の標準的なウィンドウシステムであるX Window System上でグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を利用した音声分析表示システムの開発を行った。利用者の発声した音声の周波数解析はマウス操作によって、時間軸上の任意の2点間に対して、128〜8192ポイントの範囲内で任意に指定することができ、音響解析として、サウンド・スペクトログラフ機能を利用してフォルマント構造を表示することが可能になり、調音との対応関係を理解することが可能になる。この音声分析表示システムは日本語教育支援システムの発音訓練過程において威力を発揮するものと期待される。来年度は、さらに研究の進展をはかり、音声データベースを内蔵し、音声入出力を利用する語学教育支援システムの実現を目指したいと思う。最終的には、上記の研究の成果をまって、音声対話形式による日本語初等教育支援(CAI)システムの完成を目指し、次世代知的CAI開発への道を開きたいと考えている。
|