研究課題/領域番号 |
06233201
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
羽部 朝男 北海道大学, 理学部, 助教授 (90180926)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | formation of clusters / formation of galaxies / metal supply / primordial galaxies / early universe / heating by primordial galaxies / metal abundance / X-ray clusters |
研究概要 |
銀河団は宇宙初期の密度揺らぎから形成されたと考えられている。銀河団に分布する銀河間ガスのメタルの量は、銀河団における銀河形成過程や銀河からのメタルを含んだガスの放出そして多数の銀河の銀河団への集合過程を反映していると考えられる。銀河団は宇宙の中で最も大きなビリアル平衡にあり、高温な銀河間ガスから放出されるX線の観測によって銀河団の質量分布、メタルの量や分布が明らかにされている。この研究の目的は、原始銀河からのエネルギー放出が銀河団の銀河間ガスのメタル分布に与える影響を明らかにし銀河団における銀河形成の影響を明らかにすることである。 我々は以下のようなモデルを仮定した。(1)原始銀河はz=3での密度揺らぎのピークで形成される。(2)原始銀河からメタルとエネルギーが放出される。その値をパラメーターとした。 この結果、以下のことが明らかになった。(1)原始銀河からエネルギーが放出されない場合、メタルと水素の比は銀河団中心ほど増大する分布となる。(2)原始銀河からエネルギーが放出される量に応じて、メタルと水素の比は一様に近づく。 観測されているメタルの量と分布と我々の結果を比較すると銀河形成時に放出された超新星爆発のエネルギーの数%程度がメタルとともに放出されたと考えられ、これは従来の銀河からのメタル放出機構と矛盾しない結果である。結果の一部は論文として投稿した。
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