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白鳥座X-3のX線発生機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06233214
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

北本 俊二  大阪大学, 理学部, 助手 (70177872)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードX線 / 中性子星 / エネルギースペクトル / 輝線スペクトル / 光電離 / プラズマ / 質量放出 / ウルフ-レイエ星
研究概要

研究目標は、白鳥座X-3のまわりで繰り広げられているたいへん強いX線と濃いガスの相互作用を解明するために、白鳥座X-3のまわりではどのような電離状態が達成されているか明らかにすることである。研究成果は以下のとうりである。「あすか」により白鳥座X-3の観測を行いそのエネルギースペクトルにはMg,Si,S,Ar,Ca,Feの輝線が大変強いことを発見した。これは、まさにX線とガスとの相互作用の結果と考えられる。さらに、鉄輝線は3本の輝線(H状イオン、He状イオン、ほぼ中性のイオンからの輝線)に分解することが出来た。また、H状及びHe状イオンからの輝線は公転周期に従ってその強度も等価幅も変動しており、しかもそれは、連続成分の変動とはまったく違った変動を示している。これは、輝線の放射機構と連続成分の放射機構が違っていることを意味する。また、「あすか」によりX線強度が少し違う状態で2度目の観測を行った。両者を比べることにより、少なくとも鉄輝線に関しては明らかな違いがあり、特に強度が弱くなると電離状態が低いと思われるイオンからの輝線が強くなっていることが明らかになった。これより、イオンの電離状態はX線の強度に強く依存することがわかった。公転周期の解析により、周りのガスの密度が推定することができ、X線の強度とガスの密度から、電離状態等を計算することができ、ほぼ観測とあうことを確認した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shunji Kitamoto: "Radio,infrared and x-ray activity of Cygnus X-3" Astronomy and Astrophysics. 281. L85-L88 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Shunji Kitamoto: "Orbital Peiod Change of Cygnus X-3" Publ.Astron.Soc.Japan. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Shunji Kitamoto: "Resolving the Cygnux X-3 Iron K Line" Publ.Astron.Soc.Japan. 46. L105-L108 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kentaro Terada: "Do X-Ray Sporadic Flare-ups of GS2023+338(=V404Cyg)Relate to Orbital Motion" Publ.Astron.Soc.Japan. 46. 677-681 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroaki Watanabe: "Correlation Between X-ray Intensity and Radio Outbursts of Cygnus X-3" The Astruphysical Journal. 433. 350-356 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] C.S.Choi: "Iron Line Intensity Variation of Her X-1 over the Pulse Phase and the 35 Day Cycle" The Astruphysical Journal. 437. 449-457 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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