研究分担者 |
岡部 成玄 北海道大学, 情報処理教育センター, 助教授 (70169134)
上村 正康 九州大学, 理学部, 助教授 (10037210)
櫻木 弘之 大阪市立大学, 理学部, 講師 (90183821)
本林 透 立教大学, 理学部, 教授 (20116114)
久保野 茂 東京大学, 原子核研究所, 助手 (20126048)
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研究概要 |
1.実験的研究 理研SMARTスペクトロメーターの第2焦点面位置検出器の開発のため、高速MWDCのテスト器を製作した。また。その背面に設置するプラスチックシンチレーター検出器を製作した。この高速MWDCにより、^<16>0分解反応片(α,^<12>C)の10^5cps以上での同時測定が、実現すると期待される。線源(^<55>Fe,Sr/Y)によるテストの後、核研で陽子ビームによるテスト、放医研でα,^<12>Cビームによるテストを予定している。このタイプの検出器は、米国ブルックヘブン研究所やKEKにおいてK^-,π^-粒子の高速検出の実績はあるものの、重イオン検出の実績はなく、基礎データの収集が待たれる。 2.理論的研究 (1)^<16>Oの核構造 岡部により^<16>O核のOCM(orthogonality condition model)波動関数(^<16>O=α+^<12>C)が得られた。また、この波動関数を用いて、天体熱核^<12>C(α,γ)^<16>O反応が研究された。上村により、^<16>0=4αのOCM波動関数の準備研究がなされた。 (2)^<16>O分解反応 桜木、平林により、岡部のOCM波動関数を用いたチャンネル結合法の計算が行なわれ、テキサスA&M大学の30MeV-^<16>O分解反応データが分析された。核力とクローン力の競合、多段階過程の効果が定量的に評価された。 3.公表 以上の成果を、International Tours Symposiumon Nuclear PhysicsII(August30-September2,1994,Tours,France)と研究会「短寿命核ビームの科学 '94」(1995年1月7〜11日、核研)で公表した。
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