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陽子過剰核の構造と崩壊に関する理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06234204
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関千葉大学

研究代表者

小川 建吾  千葉大学, 理学部, 教授 (40011639)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード陽子過剰核 / GT遷移 / 殻模型
研究概要

平成6年度においては以下のことを主に行った.
1.軽いSnアイソトープの核構造
^<104,105>Snなどの最近実験的に準位構造が確立している軽いSnアイソトープを対象として殻模型にもとづく核構造研究を行った.それにより^<104,105,106>Snのエネルギー準位および電磁的遷移確率を再現する(g_<7/2>,d_<5/2>,h_<11/2>,s_<1/2>,d_<3/2>)空間の中性子-中性子間の相互作用を求めた.
具体的にはYukawa型の動径方向依存性を持つ中心力を想定し,相互作用強度V^<T=1,S=0>およびV^<T=1,S-0>の値を調べた.
2.粒子-空孔間相互作用
^<100>Cdなどの粒子-空孔核を殻模型により調べ,(g_<9/2>,p_<1/2>)と(g_<7/2>,d_<5/2>,h_<11/2>,s_<1/2>,d_<3/2>)間の相互作用の性質を研究した.特にN=51核である^<98>Agについてはエネルギー準位ならびにN=50核へのβ崩壊の実験結果との比較を行い,近似的には(g_<9/2>,p_<1/2>)^<-(50-Z)>_p,(g_<7/2>,d_<5/2>)^<N-50>_n配位でこれらの核が記述出来ることを示した.
3.^<100>Snの構造と崩壊に関する予備計算
以上の結果にもとづき^<100>Snを中心としたA〜100領域のエネルギー準位の予備的計算を行った.その予備計算にすると^<100>Snの基底状態は90%以上(g_<9/2>)^<10>_p×(g_<9/2>)^<10>_n閉殻成分からなることが示された.またこの基底状態の^<100>Inへのβ崩壊の検討も開始した.現在の計算結果によれば^<100>SnはGT遷移により^<100>Inの第1 J=1^+状態(GR共鳴状態)へ遷移する極めて特徴ある状態であることが示された.
以上の研究により^<100>Snを中心とした陽子過剰核の研究は不安定核の構造,β崩壊に関する極めて重要な問題を含んでいることが判明した.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Ogawa: "Shell model study of proton-rich nuclei around ^<100>Sn" Proc.of 2nd China-Japan Symposium on Nuclear Physics. (発表予定).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2018-06-07  

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