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励起錯体における分子間および分子内相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 06239253
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪府立大学

研究代表者

水野 一彦  大阪府立大学, 工学部, 助教授 (10109879)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード光誘起電子移動反応 / エキシプレックス / トリプレックス / ジアステレオ選択性 / エナンチオ選択性 / 光付加反応 / 溶媒効果 / 添加物効果
研究概要

励起状態における分子間および分子内相互作用によって生成する励起錯体の化学的特性を明らかにし、新しい高選択的光化学反応を開発することを目的として研究を行い、以下の知見を得た。
1.キラルな2,2'-ジメチル-1,1'-ビアントリルS-(+)-1およびR-(-)-1の蛍光はシクロヘキサン中2-メチル-N-フェニルピロリジン2およびN,N-ジメチルアニリン3によって速やかに消光され、キラルな消光剤(+)-2,(-)-2を用いると、その消光速度に差異が認められた。また、いずれの場合も1の蛍光の長波長側にエキシプレックスに由来する発光が観測された。これらのエキシプレックス蛍光はキラルな(+)-および(-)-ケイ皮酸メンチルエステルによって消光され、その消光速度に差異が認められることから、三分子励起錯体(トリプレックス)の化学的特性を明らかにした。
2.9,10-ジシアノアントラセン(DCA)または1,4-ジシアノナフタレン(DCN)を光増感剤とする1,1-ジフェニルプロペンおよび1,2-ジヒドロ-4-フェニルナフタレンへのメタノールの光付加および1,1-ジフェニル-ω-ヒドロキシアルケンの分子内光付加の反応性は溶媒の極性、添加物などの影響を強く受けることを明らかにした。また、キラルな1,4-ジシアノナフタレン誘導体を光増感剤として用いると、エナンチオ選択的に光付加反応が進行すること、およびDCNを光増感剤としてキラルな芳香族アルケンへのメタノールの光付加反応を行うと、高いジアステレオ選択的付加が起こることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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