研究課題/領域番号 |
06241102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
宍戸 統悦 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (50125580)
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研究分担者 |
福田 承生 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30199236)
堀内 弘之 東大, 院・理系研究科, 助教授 (80029892)
田中 雅彦 東北大学, 高エネ研放射光実験施設, 助手 (60249901)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 希土オルソアルミネート / ペロブスカイト / 単結晶合成 / アルコレート / アークメルト法 / フラックス法 / 単結晶構造解析 / ソフト ケミストリー |
研究概要 |
フラックス法、反応燒結法、アークメルト法を用いて希土類オルソアルミネート;RA1O_3(R=La-Lu)化合物の単結晶と多結晶の合成を試みた。フラックス合成法では溶質調整に際し、一部、アルコキシドを出発物質を用いる方法を試みた。KFをフラックスとし、R=La〜Lu全てで単結晶を得た。単結晶はみな立体的に近い形である。そして、例えばErA1O_3の場合にはピンクといったようにR^<3+>に特有の色を呈す。サイズは一つの辺の長さが約30〜60μmである。ところでNdの場合には一桁大きい300〜600μmのサイズを示す。この場合、溶質調整の原料をアルコレートにしたために、KFに対して溶媒和しやすい溶質が得られたものと解釈される。溶質の未溶に起因する多核発生が避けられ、結果的に得られる個々の単結晶が大きくなったと考えられる。フラックス法による単結晶合成に際し、溶質の原料をアルコレートに求めることの有用性を確認した。R=La、Pr、Ndは三方晶系(空間群;R3c)に属する。CeAlO_3については三方晶系とする論文が圧倒的に多いが我々が得た単結晶についての解析データが正方晶(空間群;P4/mmm)である。R=Sm〜Luは全て斜方晶系(空間群;Pbnm)である。RA1O_3では特に重希土類において化合物形成が大変困難とされ、これまで高圧合成法が用いられてきている。今回、重希土類についても常圧下で単結晶が得られたのは注目される。 一方、反応燒結法ではR=La-Tmの範囲で単相で多結晶化合物が得られる。R=Yb,Luにおいては今のところ目的化合物の単相化が達成されない。特にLuA1O_3の安定な温度の上限は低く、従って、合成温度を他より低く押さえる必要がある。アークメルト法ではR=La-Tmまで単相の多結晶化合物を得ることができる。しかしながら、この手法によればR=Yb、Luにおいてはオルソアルミネートは得られない。
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