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光電子分光による希土類原子の電子構造と酵素反応の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06241210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

中村 潤児  筑波大学, 物質工学系, 講師 (40227905)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードセリウム / ルテチウム / DNA / 電子構造 / X線光電子分光 / 触媒 / リン酸 / 電子供与性
研究概要

希土類原子のリン酸錯体の電子構造をXPSを用いて調べ、リン及び希土類原子間の電子の授受について検討した。調べた錯体は、Ce^<4+>,Ce^<3+>,Lu^<3+>,Al^<3+>,Ti^<4+>,Zr^<4+>,Sn^<4+>,Zn^<2+>のリン酸錯体である。これらの必願物を粉砕し乾燥後、超高真空αPS装置に導入し、スペクトルを測定した。特にリンの2P 3/2軌道における結合エネルギーのシフトに注目した。傾向として、4価の正イオンを含む錯体では、2P 3/2軌道は低エネルギー側に位置し、3価、2価となると高エネルギー側にシフトすることがわかった。この結果は、正の価数が大きいほど、リンは負に帯電していることを意味する。また、そのシフト量は大きく、最大で2.4eVとなることから、正イオンとリンが直接相互作用をして、金属からリンへの電子移行が起きていると考えられる。さらに、同じ価数の正イオンであっても、希土類イオンの場合では、2P 3/2軌道が低エネルギー側にあることから、希土類原子の電子供与性が大きいものと判断される。また、Ce^<3+>とLu^<3+>の場合を比較すると、Lu^<3+>の方が、2P 3/2軌道は低エネルギー側にあり、Luの電子供与性はより大きいことがわかった。以上のように、希土類電子の強い供与性が示された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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