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希土類錯体の電子状態や結合に関与するf-電子の役割りの理論的解明

研究課題

研究課題/領域番号 06241211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

平尾 公彦  東京大学, 工学部, 教授 (70093169)

研究分担者 中野 晴之  東京大学, 工学部, 助手
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード希土類錯体 / DNA / 加水分解 / Ce(IV)
研究概要

DNAはヌクレオチドがリン酸ジエステル結合により多数結合した高分子で、非常に安定な化合物である。最近このDNAが希土類Ce(IV)イオンによって効率的に加水分解されることが実験的に見い出され注目を集めている。本研究は、この実験事実に対してab initio分子軌道法を適用し、実験グループによって提案された「リン酸へCe(IV)イオンが配位した後、解離した配位水がリン原子への求核攻撃により5配位中間体を形成する。その後解離していない配位水による酸触媒作用によってP-O結合が開裂する」という反応機構を理論的に検証し、リン酸ジエステル結合に対するCe(IV)イオンの反応性、特異性を明らかにすることを目的としたものである。
2量体DNAチミジル(3'-5')チミジンのモデル化合物を理論計算によって電子構造や最適構造を明らかにし、またRNAとの差異を議論した。dimethylphosphateを二量体DNAのモデルとしてリン酸結合加水分解反応を理論計算よって追跡し、Ce(IV)イオンが関与しない場合には、OH-がリン原子に求核攻撃をかける際に大きなポテンシャル障壁が存在すること、しかし一旦5配位中間体が生成されれば、加水分解反応は容易に進行することを明らかにした。Ce(IV)イオンは、反応の初期にあらわれるポテンシャル障壁を下げる役割りを持つものと期待される。Ce(IV)イオンがリン酸に配位した後、Ce(IV)イオンのもつOH-がリン原子を求核攻撃する際にも、ポテンシャル障壁は大きく、実験グループが提唱している機能では反応が進行しないことを明らかにした。この加水分解反応は、1分子反応ではなく、溶媒の水分子によるSN2反応で起こる可能性が高く、現在理論計算によって検証している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S,Yamanaka: "CASRTZ and MRMP2 calculations of polintial curves ans effective exchange intigrds for the dimer of tripbet methylene" Chem.Phys.Lett.225. 213-220 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hirao: "Pt Muitireference Mylier-Plesset Perturbation Treatment for Velinci and Rydkery Excited Srates of Benzene" Chem.Phys.Lett.(印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Hirao: "Recent Devlipment of Electronic Structure Theory" Functionality of Moleculor Systems. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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