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希土類・遷移金属複合酸化物相の安定性と錯体からの合成プロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06241236
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

亀頭 直樹  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (20023153)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード希土類錯体 / 複合酸化物 / 相安定性 / 熱容量 / 熱力学量
研究概要

希土類とクロムおよびマンガンの2-エチルヘキサン酸錯体を合成し、これらの混合物を適当な有機溶媒に溶解してこの溶液を焼成して希土類-遷移金属複合酸化物の単一相を得た。X線により生成物の同定をしている。特に通常の個相反応では合成困難なLnMn_2O_5相が比較的容易にこの方法により合成できたことは成果の一つである。次にLaCrO_3とNdCrO_3の熱容量を室温付近で測定した。測定方法は示差走査熱量計(DSC)を用いその昇温パターンを工夫して精度良く測定する方法を本申請者らが開発しているのでこれを用いた。LaCrO_3については磁性転移と結晶転移に伴なういわゆるλ型比熱ピークを観測した。またNdCrO_3についても磁気転移を観測できた。順次各希土類についてこれら熱力学的な基本量を測定、解析した。一方NdMn_2O_3についてはこの物質の相安定性は温度と酸素分圧に大きく依存するために、DTA-TGを用いて1000℃近辺の温度にて酸素分圧を変えた下での分解平衡点を求めPo_2-T線図を作成した。さらに分解生成物のX線回折法による同定によりこの物質の分解反応式が決定でき、この式と実験的な相図より反応に関与する各熱力学量(自由エネルギー、エンタルピー、エントロピー等)を求めることができた。これによりNdMn_2O_5相の安定性を議論できるようになった。この相はペロブスカイト相と隣り合っているが、ペロブスカイト相は極めて安定性の高いものであるのに対し、NdMn_2O_5相はその存在領域が狭く、このために個相反応での生成の困難な原因も解明できた。このように希土類マンガナイト系の特に高温での熱力学量を求め、クロマイト系にてもデータを出した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.W.Xu et al: "Structure,magnetic susceptibility and heat capacity" J.Alloys and Compounds. (近刊).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] H.Satoh et al: "High temperature enthalpy and heat capacity of ErMnO_3" Thermochimica Acta. (近刊).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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