研究課題/領域番号 |
06241247
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小川 昭弥 大阪大学, 工学部, 助手 (30183031)
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研究分担者 |
園田 昇 大阪大学, 工学部, 教授 (20083983)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 金属サマリウム / サマリウムヨ-ジド / 希土類複合系 / 還元 / アルチルヨ-ジド / アルチルブロミド / Barbier反応 / 3級アルコール |
研究概要 |
本研究では、0価の金属サマリウムと2価のヨウ化サマリウムとの組み合せにより誘発する複合効果の解明と、この複合効果を活用する新合成プロセスの開発を目的に、希土類複合還元系の合成化学的利用について詳細に検討し、以下に示す研究結果を得た。 (1)アルキルヨ-ジドおよびブロミドの還元において、Sm/SmIS_2複合系はこれらの単独系に比べて、より高い還元能力を示すことが明らかとなった。 (2)アルキルヨ-ジドおよびブロミドの還元は、金属サマリウムと触媒量のSmI_2とを組み合せた反応系においても効率良く進行することが明らかとなった。 (3)アルキルヨ-ジドの還元は、金属サマリウム単独でも進行することを見出すとともに、これが反応の初期段階においてアルキルヨ-ジドと金属サマリウムから触媒量のSmI_2が生成し、Sm.cat.SmI_2複合系を形成するためであることを明らかにした。 (4)以上の結果を踏まえて、ケトンとアルキルブロミドおよびヨ-ジドとのBarbier反応をSm/SmI_2複合系を用いて検討したところ、室温、短時間で収率良く3級アルコールが合成できることが明らかとなった。 (5)金属サマリウムはBarbier反応の試薬としてあまり利用されることはなったが、アルキルヨ-ジドを用いるBarbier反応については有効であることが示された。
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