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希土類錯体を用いる生体関連化合物の認識・輸送系の構築

研究課題

研究課題/領域番号 06241253
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関岡山大学

研究代表者

築部 浩  岡山大学, 理学部, 助教授 (00144725)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード希土類錯体 / キャリヤ- / 抽出 / 液体膜輸送 / アニオン輸送 / 両性アミノ酸
研究概要

生体物質に対して特異的な分子認識を行なう機能分子素子の化学合成を目指して、本年度の研究では、中性六配位型「希土類錯体」が、無機アニオンやアミノ酸誘導体アニオン、および両性アミノ酸と高配位錯体を形成することを見い出し、この特性を活用した新しい液-液抽出系や液体膜輸送系の構築に成功を収めた。
1.無機アニオンの認識・輸送系の構築
アニオン性基質を選択的に捕捉し輸送する合成ッキャリヤ-の報告例は未だ少ないが、脂溶性β-ジケトン型配位子を含む希土類錯体がハロゲン化物アニオンに対して興味ある輸送キャリヤ-として働くことを見い出した。用いた希土類錯体は、水和エネルギーの大きなCrアニオンをより強く捕捉して安定な1:1錯体を形成することが確認された。
2.アミノ酸関連アニオンの抽出と輸送
希土類錯体は、有機アニオン気質とも1:1錯体を形成する有効なキャリヤ-として働くことを見い出した。Eu,Pr,Dy,Ybを含む希土類錯体はアミノ酸関連アニオンに対して大きな輸送速度を与えたが、光学活性錯体による対掌体識別は起こらなかった。また対応するCu錯体はキャリヤ-活性を示さず、中心金属イオンとして希土類イオンが重要な役割を果たしていることがわかった。これら希土類錯体の輸送選択性はクラウンエーテル型キャリヤ-とは異なり、新しいタイプのアニオン・キャリヤ-として注目される。
3.両性アミノ酸の捕捉
中性六配位型希土類錯体は、生体関連化合物としてより重要な両性アミノ酸を認識・抽出できることを見い出した。クラウンエーテルやカチオン性界面活性剤など従来型キャリヤ-は「両性型」アミノ酸を抽出することはできず、希土類錯体の基質配位特性が新しい分子認識機能を発現させたものと言える。クロマトグラフィーやセンサーなど分離・センシング用機能材料として応用にも興味が持たれる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hiroshi Tsukube: "Lipophilic Lantharide Complexes:A New class of Carriers for Extraction and Transport of Potassium Beryloxcarbonylamino Acidstes" J.Chem.Soc.,Dalton. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Tsukube: "Proceading of “Workshop on Actinide Separetion Chemistry:Sepcrotim Chamistry" New Synthetic Approaches to Metal-Selective “Armed Crown Ether" Reagents (印刷中),

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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