研究課題/領域番号 |
06242104
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
戸田 芙三夫 愛媛大学, 工学部, 教授 (50036232)
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研究分担者 |
田中 耕一 愛媛大学, 工学部, 助教授 (10116949)
大橋 裕二 東京工業大学, 理学部, 教授 (40016118)
甲斐 泰 大阪大学, 工学部, 教授 (40029236)
岡本 佳男 名古屋大学, 工学部, 教授 (60029501)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
36,100千円 (直接経費: 36,100千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1995年度: 12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1994年度: 10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
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キーワード | 研究業績 / 光反応 / 熱反応 / 無溶媒有機合成反応 / 固体反応 / X線結晶構造解析 / 固体表面 / 有機固体化学 / 不斉選択的反応 / 結晶化学 / 結晶中の分子移動 / 固体光反応 / 公開シンポジウム / 班会議 / ニュースレター / 班員間の連絡 / 総括班会議 / 国際研究集会 / パネル討論会 / 固相有機化学反応 / 不斉認識 / 国際会議 / 特別シンポジウム / 評価班 / 講演要旨集 / 研究業績集 |
研究概要 |
平成6年度に始まり平成8年度に終了した重点領域研究「有機結晶環境下での反応設計」の取りまとめを行った。この3年間の研究で得られた研究成果は著しく、研究論文は800編余りになり、口答発表は数千件にもなる、総説や図書も数多いし、国内外での招待講演数も多い。得られた研究業績の主だったものの概要は次の通りである。有機結晶中や結晶間で光反応や熱反応が起こるとを見出して、数多くの無溶媒有機合成反応を確立した。これらの固体反応はX線結晶構造解析や熱測定及び現論計算によって詳細に検討された。 更に、結晶中の熱反応は固体表面だけで無く、結晶の中でも比較的容易に起こる極めて興味深い発見がもたらされた。例えば、結晶全体に空気中の酸素が浸透して、結晶が破壊されることなく酸化反応が定量的に起こることが見出だされた。又、結晶を加熱すると、トランス体の大きな置換基が転移してシス体に変換したのち熱環化反応を起こす反応が、結晶が破壊されること無く進行し得ると言う極めて重大な発見があった。これまで、シクロデキストリンの穴に高分子物質が溶液中で接触するとシクロデキストリンの穴に高分子が入り込むことが知られていたが、この現象は固相即ち無溶媒下でも起こることが見出だされ、固相で分子移動が容易に起こることが再確認され、これからの化学に新しい領域を開拓する重要なヒントを与えた。
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