研究課題/領域番号 |
06242210
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
松本 澄 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 教授 (20026818)
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研究分担者 |
戸田 三津夫 京都大学, 大学院人間・環境学研究科, 助手 (70217511)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 不斉誘導 / 包接化合物 / マイケル反応 / 分子認識 / 超高圧反応 / イオン輸送 / 超分子化合物 / ポリアミン |
研究概要 |
まず、不斉Michael付加反応を試みた。常圧では進行しない触媒によって定量的に反応が促進された。極めて高い不斉収率は達成できなかったものの,0.4〜0.9GPa付近で60%eeの不斉収率が達成された。この反応は活性化エネルギー的には理想的な反応に近いが超高圧で不斉反応の制御を行うには常圧での活性化エネルギーがもう少し高く,両エナンチオマーにいたる遷移状態へのエネルギー差がもっと大きくなければ高い不斉収率は達成できない。そのため,さらに種々の反応を検討中である.芳香族複素環が直結した1、4、8、12-テトラアザシクロペンタデカン誘導体を超高圧芳香族求核置換反応によって合成したがそのうちいくつかはベンゼン、塩化メチレン、及びヘキサンなどと包接化合物を形成することを見いだした。それに対してはるかに対称性のよい1、4、8、11-芳香族複素環が直結したテトラアザシクロペンタデカン誘導体ではこのような包接化合物は生成しなかった。さらに極く最近、クラウン環の酸素原子の一部を硫黄原子に置き換えたジアザクラウンエーテルに芳香族複素環が直結したものでは、水銀イオンに対して高効率及び高選択的補足能を示すことを発見した。
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