• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

二官能性芳香族ジアセチレンの固相放射線重合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06242212
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

山本 幸男  大阪大学, 産業科学研究所, 講師 (10029902)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードジアセチレン / 結晶構造 / 固相重合 / 放射線
研究概要

本研究は、種々の二官能性ジアセチレン化合物を合成し、二つの官能基や芳香核における置換基の結晶構造に及ぼす影響および結晶中の放射線重合反応の生長過程をを明らかにする事を目的としている。本年度は、1,2-および1,4-ジエチニルベンゼンを合成し、ブロモアセチレン化合物とのカップリング反応によるジアセチレン誘導体の合成を試みたが、単離精製に至っていない。副生成物の生成を抑えるために合成方法ならびに反応条件の再検討を行っている。
ビスアセトキシプロパルギルベンゼン誘導体の固相重合についても並行して研究を進めている。本年度は、重合開始過程と生長過程の機構を解明するためにESRスペクトルによるラジカルの同定を行った。被照射結晶とスピン・トラッピング剤のベンゼン溶液を封管中で混合する事により重合開始ラジカルであるプロパルギル型ラジカルと生長ラジカルであるビニルラジカルを検出した。両者のスペクトル強度を種々のビスアセトキシプロパルギルベンゼン誘導体結晶について比較し、重合反応性ならびに結晶構造との相関関係を明らかにした。選択的に二量化反応が連鎖機構で進行する誘導体では、ビニルラジカルによるプロパルギルメチレン水素引き抜き反応が律速過程であり、プロパルギル型ラジカルによる三重結合への付加反応の速度はより速い事がESRスペクトルにより明らかになった。この結果は結晶構造解析のデータとも一致し、スピントラッピング法によるESRスペクトルが芳香族アセチレン化合物結晶の放射線重合の研究に有効である事が分かった。。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yukio Yamamoto: "Pulse Radiolysis of Aromatic Carboxylates in Aqueous Solution and Effect of Cyclodextrin Complexation on One-electron Reduction by the Hydrated Electron" J.Chem.Soc.,Perkin Trans.2. 1555-1559 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 仲 幸彦、山本幸男 田川精一: "放射線重合法による単分散ミクロスフェアの合成" ケミカルエンジニアリング. 39. 16-23 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi