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数値繰り込み群法による無限次元周期アンダーソンモデルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 06244209
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

清水 幸弘  東北大学, 工学部, 助手 (70250727)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード強相関電子系 / アンダーソンモデル / 数値的繰り込み群 / 励起スペクトル
研究概要

今年度の研究によって次の2つの研究成果が得られた。
1.不純物アンダーソンモデルの有限温度における励起スペクトルの計算。
無限次元周期アンダーソンモデルは、有効媒質中の一不純物問題に帰着される。今年度は、無限次元周期アンダーソンモデルの励起スペクトルの温度変化を数値繰り込み群(NRG)の方法を用いて計算する準備として、不純物アンダーソンモデルの有限温度における励起スペクトルをNRG法で計算するプログラムを開発した。電子間相互作用Uによる2次摂動計算の結果が信頼できるようなUの小さい場合に対して、NRG法と摂動計算の一粒子励起スペクトルの計算結果を比較し、両者がよく一致することがわかった。NRG法の計算精度はUの大きさによらないので、本研究で開発した方法により十分信頼できる計算結果が得られることがわかった。また磁気励起スペクトルに対しても十分信頼できる計算結果を得た。今後、無限次元周期アンダーソンモデルをNRG法で取り扱う方法に本研究で開発した有限温度への拡張法を組み合わせた研究を行う。
2.結晶場一重項と近藤効果の競合問題。
ウラニウム化合物中のウラニウムイオンの基底状態は、結晶場によって一重項になる可能性がある。この一重項状態と近藤効果の競合問題をアンダースクリーニングのアンダーソンモデルに対してNRG法を用いて研究した。その結果、結晶場の励起エネルギーと近藤温度が同程度の時に比熱や励起スペクトルに新しい低エネルギースケールが現れることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Shimizu: "Numerical renormalization group study for a 5f^2 singlet system" Physica B. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] O.Sakai: "Excitation spectra of the impurity Anderson model with finite orbital degeneracy at finite temperature" Physica B. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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