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新しい誘電体構造における光の状態

研究課題

研究課題/領域番号 06245203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関筑波大学

研究代表者

服部 利明  筑波大学, 物理工学系, 講師 (60202256)

研究分担者 中塚 宏樹  筑波大学, 物理工学系, 教授 (10111915)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード多孔質ガラス / フィボナッチ多層膜 / フォトニッククリスタル / コヒーレント後方散乱 / 欠陥準位 / 白色光干渉計 / 非線形光学
研究概要

3次元的な乱雑系である多孔質ガラス,1次元準周期系であるフィボナッチ多層膜,また,一次元の周期的なフォトニッククリスタル及び,その中央に欠陥を入れたものにおける,光の状態について調べた。まず,3,000Åから10,000Åのの平均細孔径を持つ多孔質ガラスを用いて,その中で多重散乱を受けている光の状態を,コヒーレント後方散乱,飛行時間測定,透過スペクトルならびに,白色光干渉計を用いたサブピコ秒時間分解測定によって,調べた。次に,以下のようないくつかの1次元的な誘電体構造を,シリカとチタニアという屈折率の大きく異なる2種類の材料を交互にガラス基板上に蒸着することによって作成した。i)1次元準周期系であるフィボナック多層膜。ii)周期的なフォトニッククリスタル。iii)周期的な構造の中央の層を別のもので置き換えることにより欠陥を作り込んだ3種類の多層膜。この3種類は,中央の欠陥の周りにできる光の欠陥準位として,アクセプター準位,ドナー準位,及びミッドギャップ準位をそれぞれ持つ。以上の1次元構造における光のバンド構造を調べるために,分光器を用いて透過スペクトルを測定し,また,既に作成してあるフーリエ変換白色光干渉計を用いて,透過光の位相を測定した結果,理論的に予想される,理論的な分散曲線に近いバンド構造が得られた。さらに,中央の欠陥層に非線形光学媒質をドープした試料を作成し,透過率の非線形性を測定した結果,予備的ではあるが,非常に強い非線形性が観測された。これは,光の局在モードにより,中央層における光の強度が増強されたことによるものであり,このようなフォトニッククリスタル構造が,幅広い応用を持つことを示唆している。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Kawato: "Multiple scattering of light in porous glass" Physical Review B. 49. 90-94 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] T.Hattori: "Photonic dispersion relation in a one-dimensional quasicrystal" Physical Review B.50. 4220-4223 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] N.Tsurumachi: "Interferometric observation of fewtosecond optical free induction decay" Optics Letters. 19. 1867-1869 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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