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転写因子Junの核局在化機構

研究課題

研究課題/領域番号 06248202
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

千田 和広  東京大学, 医科学研究所, 助手 (00192188)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード核移行 / 転写因子 / Jun / 核局在配列 / レセプター
研究概要

動物細胞における核タンパクの局在化を核移行シグナル(NLS)を認識する機構の観点から研究を行った。b-Zip構造をもち転写因子として働くがん遺伝子(jun)産物JunのNLS(Arg-Lys-Arg-Lys-Leu)は動物細胞の中で働くNLSとしては最も短い。この配列を含むペプチドはJunと無関係なタンパクも核内に移行させることができる。JunのNLSを認識する分子の実体を生化学および免疫化学の手法を用いて検討した。
(1) 動物細胞を放射性アミノ酸を取り込ませて標識し、合成NLSペプチドおよびマルトース結合タンパクを融合させた様々な変異JunをリガンドとしてアフィニティークロマトグラフィーでNLS結合タンパクの分離を試みた。しかしNLSに高い親和性をもち特異的に結合するタンパクの分離には至っていない。
(2) NLSペプチドに対する抗体の抗イディオタイプ抗体がNLSによる核移行を阻害した。このイディオタイプ抗体は複数のタンパク(20k-40kD,60kD,90kDなど)に結合でき、そのほとんどは非イオン性界面活性剤に不溶性であった。これらのタンパクが単独であるいは複合体を形成してNLS認識機構に関わっている可能性が考えられる。
今後はイディオタイプ抗体で認識されるタンパクの分子クローニングを進め、構造を明らかにする。またそれらの細胞内におけるNLS認識の役割について検討する予定でいる。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Chida,K.: "The η isoform of protein kinase C is localized on rough endoplasmic reticulum." Mol.Cell.Biology. 14. 3782-3790 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Ikuta,T.: "Cholesterol sulfate,a novel activator for the η isoform of protein kinase C." Cell Growth & Differentiation. 5. 943-947 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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