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自食作用に関与する遺伝子群の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 06248207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

大隅 良典  東京大学, 教養学部, 助教授 (30114416)

研究分担者 松浦 彰  東京大学, 教養学部, 日本学術振興会特別研
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード酵母 / 自食作用 / 栄養飢餓 / タンパク分解
研究概要

外界の環境が悪くなると細胞が自己の構成成分を非選択的に分解コンパートメント内で分解する機構-自食作用は真核生物に普遍的に存在する重要な生理現象である。
私はこの分野に初めて遺伝学的な手法を導入し、自食作用不能(apg)変異株を15個分離した。これらのAPG遺伝子の解析を通じて自食作用のシグナル伝達系と膜の動態の素過程を明らかにすることを目的として研究を進め本年度には以下の成果が得られた。
(1) Apglpは新規なタンパク質キナーゼをコードしており、その活性は自食作用に必須であることを示した。そのキナーゼ活性は飢餓条件によって誘導されることが明らかになった。
(2) 新たにAPG4、APG5、APG6、APG8、APG10、APG13のクローニングを行い、APG5、APG6、APG10、APG13についてはその塩基配列を決定し、いずれも自食作用に必須の新規の遺伝子であることが明らかとなった。その遺伝子発現調節、遺伝子産物の同定、細胞内局在等の解析を進めている。
(3) 分子生物学的手法により、液胞膜酵素Pho8pの局在化シグナルを含むN末端部位を欠失したタンパク質を細胞質に発現させ、その自食作用に伴う液胞への移行と活性型酵素への変換を指標として、自食作用を定量化する方法を確立した。従来の既存のタンパク質の分解ではなく、活性の出現という正の選択が可能となり新しい一群の自食作用不能株の分離とその解析を進めている。
(4) フリーズフラクチャー電顕により、自食体の膜が、大きな膜内タンパク質をほとんど欠く極めて特異的な膜系であることを示すことに成功した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Baba.,K.Takeshige.,N.Baba.,Y.Ohsumi.: "Ultrastructural analysis of the autophagic process in yeast:Detection of autophagosomes and their characterization" J.Cell.Biol.124. 903-913 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 大隅良典: "液胞におけるタンパク質分解-オートファジ-をめぐって-" 植物細胞工学. 6. 15-23 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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