研究課題/領域番号 |
06253203
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
櫻井 隆 東京大学, 医学部(医), 助手 (70225845)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 神経伝達物質 / アクチン / アドセバリン / PC12 / クロム親和細胞 / カルシウムイオン |
研究概要 |
神経伝達物質放出のモデルとされている副腎髄質クロム親和細胞において、細胞膜直下のアクチンフィラメントが分泌刺激時に細胞膜と融合する分泌顆粒の数を調節している可能性が示唆されている。Trifaroは一連の研究により副腎髄質クロム親和細胞においてはscinderin(アドセバリンと同一の蛋白)が、Ca^<2+>・イノシトールリン脂質依存性にアクチンフィラメントの構造変化を引き起こしていることを示してきた。我々はアドセバリンのcDNAクローンを利用することにより、遺伝子工学的にアドセバリンの発現量を変化させ、この蛋白質の分泌量調節における生理的機能を検討することを計画した。 遺伝子工学的操作の難しい初代培養のクロム親和細胞ではなく、ラット由来の株化細胞であるPC12において検討を行うために、ウシアドセバリンcDNAをプローブとしてラット腎のcDNAライブラリーをスクリーニングし、ラットアドセバリンの3′側に相当するcDNAクローンを得た。さらに、この塩基配列をもとに5′RACE法により全長のcDNAクローンを得た。現時点までに全長の塩基配列を決定し終わっている。 顆粒と細胞膜のドッキング以降Ca^<2+>濃度の上昇により膜の融合にいたる過程は解明されつつあるが、このドッキングに至る直前の過程は各種のセカンドメッセンジャーの作用により分泌量を制御している可能性がある点で重要と考えられるが未だ十分には解明されていない。アクチンフィラメント系はいろいろな面からこれらの過程に関与していると考えられるが、このフィラメントの構造をCa^<2+>・イノシトールリン脂質依存性に変化させるアドセバリンのはこの調節系の重要な因子の候補の1つと考えられる。得られたcDNAを利用しアンチセンスDNAまたはRNAによりその発現を抑えた場合の影響を現在PC12細胞において検討中である。
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