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HIV感染によるIL-2シグナル伝達異常

研究課題

研究課題/領域番号 06255207
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

内山 卓  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80151900)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードエイズ / HIV / IL-2
研究概要

HIV-1、gp120のV3 loopのT細胞の増殖に及ぼす影響につき検討した。V3 loopはIL-2を介する増殖を強く抑制し、細胞をG1で停止させる(Gl arrest)。これらの増殖抑制効果にはループ構造が重要であると考えられた。そこで更にV3 loopの作用点がどこにあるか検討した。
1.V3 loopは^<125>I-IL-2のIL-2依存性株ED40515(+)のIL-2への結合を阻害しなかった。
2.V3 loopはIL-2刺激後数分で出現するタンパクのチロシンリン酸化に影響を与えなかった。
3.G0/G1に同調させたKit225にV3 loopを添加、その後IL-2刺激し数時間以内に誘導されるc-myc,c-fos,jun-B,mRNAの発現にV3 loopが影響を与えるかノーザン法にて検討した。V3 loop添加したものではより早期により強くc-fosの発現を見たが、c-myc,jun-Bではその発現は遅延するが強さに差は認められなかった。
4.PBMCより分離したT8細胞でも同様の増殖抑制を認めCD4分子の存在は必ずしも必要でないことが示唆された。
5.以上より、V3 loopの作用点はIL-2が受容体に結合した後のシグナル伝達経路下流に存在していると考えられる。また、V3 loopによるc-fosの過剰発現が細胞増殖抑制に関与しているのかもしれない。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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