研究課題/領域番号 |
06255208
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
小林 信之 山口大学, 医学部, 助教授 (30150329)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | HIV / Fas / アポトーシス / CD4 / gp120 |
研究概要 |
本研究から以下の点が明らかとなった 1。Fas遺伝子の発現制御の機構解明:Fas遺伝子プロモーター-領域を同定し解析した結果、Fas遺伝子プロモーター領域には真核生物遺伝子プロモーターに広く見い出されるTATAボックスは存在せず遺伝子発現調節因子NF-IL6結合配列がすくなくとも5ヵ所存在することが明らかとなった。NF-IL6は炎症等にともない発現制御がおこなわれる転写制御因子であり、Fas遺伝子の制御機構かいめいできわめて興味深いものである。本結果については現在投稿中である(Wada N et al.Transcription stimulation of the Fas-Encoded Gene by NF-IL6 upon influenza virus infection). Fas蛋白に生体内で作用するnatural legandの検索:現在まで生体内でFas蛋白に作用する物質は明かにされていないので、その物質の検索を行なったが、本年度までに見い出すことはできなかった。引き続き検索を続けていく計画である。 3。Fas蛋白誘導を行うHIV遺伝子の検索:本研究によるHIVgp120蛋白ならびに抗CD4抗体によるヒトCD4陽性T細胞のクロスリンキングによるCD4陽性T細胞のアポトーシスがFas抗原の誘導をともなうことが明らかになった。さらにこの系において抗Fas抗体クローンZB4がCD4の誘導をともなうことが明らかになった。さらにこの系において抗Fas抗体クローンZB4がCD4陽性T細胞のアポトーシスを完全に阻害することが明らかとなり現在投稿準備中である。 4。Fas抗原の解析:Fas抗原の解析には現在いくつかのモノクローナル抗体を用いて行っているが、解析は主としてフローサイトメトリーによっている。その理由は現在入手可能な抗Fasモノクローナル抗体ではフローサイトメトリーによる解析のみが可能で、免疫組織染色、ウエスタンブロッテイング法には使用できないためである。そこでわれわれは本年パラフィン切片を用いた免疫組織染色に使用可能な抗Fas抗体の作成を試み成功した(Kouji T et al.Acta Histochem Cytochem 1994).
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