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ショウジョウバエ味覚受容機構の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06256214
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

谷村 てい一  九州大学, 理学部, 助教授 (20142010)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1994年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードショウジョウバエ / 味覚 / 突然変異体 / エンハンサートラップ / 化学受容
研究概要

味覚受容機構の分子機構の解明、すなわち味受容体およびトランスダクションの関わる分子を同定するために、新しい味覚受容突然変異体を分離して研究を遂行した。P[lacZ,ry^+]のエンハンサートラップ系統の味覚異常をスクリーニングし、2系統(108,114)の味覚異常系統を分離した。108は摂食量が低下していることから同定された。一定濃度の糖を摂食させてから、水のみを与えて死亡曲線を調べたところ、108は野性型より顕著に長命であった。摂食量を定量したところglucose,fructose,sucrose,trehaloseすべてについて野性型より低下していた。そこで、摂食量の低下が神経系全般にかかわる異常によるかを検討するために、運動性、飛翔能力、吻伸展反射を調べたところ正常であった。4つの糖のすべての組み合わせで2糖間の2者選択実験を行ったところ、108では見かけ上、trehaloseの感度が上昇していた。114は、glucose,sucrosの感度が低下していた。両系統において味覚感度の変化に糖による特異性が存在することは、これらの遺伝子が味覚トランスダクション機構に関わっていることを示唆している。レポーター遺伝子lacZは発現を調べたところ、両系統とも成虫の唇弁での発現が認められた。しかし、胚期、幼虫の中枢神経ではlacZは発現していなかった。プラスミドレスキュー法によるクローニングには成功しなかったので、現在、ゲノムライブラリーからの遺伝子のクローニングを行っている。遺伝子クローニングすることによって、味覚トランスダクション機構を解明するための糸口が見いだされると期待される。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takahisa Furukawa: "Genetic characterization of Drosophila RBP-Jk(Suppresser of Hairless)as a niurogetic gene in adult PNS developmint." Jpn.J.Genet.69. 701-711 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Ryutaro Murakami: "Novel tissue units of regional differentiation in the gut epithelium of Drosophila,as revealed by P-element-mediated detection of enhancer." Roux′s Arch.Dev.Biol.203. 243-249 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Ken-ichi Kimura: "Female myoblasts can participate in the formation of a male-specific muscle in Drosophila.." Zool.Sci.11. 247-251 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kazunobu Sawamoto: "The function of argos in tegulating cell fate decisions during the Drosophila eye and wing vein development." Dev.Biol.164. 267-276 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Akira Matsumoto: "Chronobiological analysis of a new clock mutant,Toki,in Drosophila melanogaster." J.Neurogenet.9. 141-155 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Satoshi Goto: "Enhancer-trap detection of posiotional information corresponding to the dorsal organizing activity in the imaginal discs of Drosophila melanogaster." Roux′s Arch.Dev.Biol.(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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