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tRNA認識機構の進化

研究課題

研究課題/領域番号 06258219
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関宇宙科学研究所

研究代表者

清水 幹夫  宇宙科学研究所, 惑星研究系, 教授 (90017179)

研究分担者 朝原 治一  宇宙科学研究所, 惑星研究系, 助手 (90270438)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1994年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワードtRNA / 分子認識 / アミノアシルtRNA合成酵素 / 分子進化 / 生命の起源 / ジペプチド / アミノアシル アギニレート / 特異的アシル化
研究概要

tRNAの認識機構の進化に関しては、酵母のtRNA^<Thr>、tRNA^<His>、tRNA^<Aso>などのアイデンティティ点に関して大腸菌のそれとの比較を行なった。エッセンシャルな点においては(例えばアンチコドンなど)両者のそれにはあまり相違点はなかったが、細かい点となるとかなりの相違が見られた。例えばtRNA^<Thr>では大腸菌においては識別位塩基は全くアイデンティティに寄与しなかったが、酵母においては寄与するようになる。また逆にアクセプターステム2番目の塩基対は大腸菌では認識部位であったのに、酵母ではそうでなくなっていた。酵素は進化において微妙な変化を遂げている。
一方、起源にまで踏み込むと大きな研究の進展が見られた。原始tRNAとして5'末端にアンチコドン、3'末端に識別位塩基を含むヘアピンRNAをつくり、現在使われている活性アミノ酸、アミノアシルアデニレートとVal-Aspというジペプチドを混ぜたところ、RNAに対応するアミノ酸がチャージした。Val-Aspは触媒として使われ、アミノ酸認識はRNAが行っている。これは全く新しい成果である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] M.Shimizu: "Specific Aminoacylation of C4N Hairpin RNAs with the Cognate Aminoacyl-Adenylates in the Presence of a Dipeptide:Origin of the Genetic Code" J.Biochem.117. 23-26 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] H.Asahara,et al: "Escherichia coli Seryl-tRNA Synthetase Recognizes tRNA^<Ser> by Its Characteristic Tertiamy Structure" J.Mol.Biol.236. 738-748 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Tamura et al: "Role of the CCA Terminal Sequence of tRNA^<VAL> in Aminoacylation with Valyl-tRNA Synthetase" J.Biol.CHem.269. 22173-22177 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 清水幹夫: "tRNAアイデンティティ" 生化学. 66. 320-341 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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