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サル大脳皮質連合野における情報表現の基礎となる局所回路の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06260223
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

三上 章允  京都大学, 霊長類研究所, 助教授 (40027503)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードサル / 大脳皮質 / 側頭連合野 / ニューロン活動 / 時間コーディング / 視覚認知
研究概要

脳は、ニューロン活動の時間的、空間的分布(どのニューロンがいつ活動するか)によって情報を処理し表現していると考えられえる。従って、大脳皮質連合野の扱う認知、記憶、判断など高次の脳機能の解析にも、学習課題遂行中の刺激、行動に対応したニューロン活動の空間的、時間的変化の解析が有力な手段となる。今年度は、3頭のサルの上側頭溝から約400個のニューロン活動を視覚弁別課題遂行中に記録し、同じサル、同じ写真セットでテストできたニューロンの活動をプールし、それぞれの写真によってユニークなニューロン活動の時間パターンを持つかどうかを解析した。ヒトの顔写真のセットでは最大応答を示したのは著者の顔であったが、最小応答の写真(研究室のスタッフのKK)との差は小さかった。サルの写真セットでは、チンパンジーの写真が最大応答を示し、最小応答は野性のニホンザルの横向きの写真であった。物の写真では、最大応答は掃除用の手袋をはめた手、最小応答は注射筒であった。時間経過はサルで持続時間が短く(phasic)、ヒトの顔と物で持続時間が長い(tonic)傾向にあった。他のサルの写真セットに対する反応もphasicの傾向があった。しかし、個々の写真によって独特の時間経過のパターンがあるという十分な証拠は得られなかった。一方、個々のニューロンでは、同じニューロンの反応が呈示した写真によって潜時も持続時間も異なる場合がしばしば認められた。このように、個々のニューロンのレベル、それぞれの処理レベルでは、時間コーディングが使われている可能性が示された。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 三上章允: "側頭葉における視覚認知のニューン機構" 神経研究の進歩. 39(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Nakamura: "Visual response propaties of single neuron in the temponal pole of behaving monkeys" J.Neurophysiology. 71. 1206-1221 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kodaka: "Response enhancement to visual stimuli during a delayed saccade task in the prefrontal cortex" Japanese J.Physiology. 44. S234 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Y Kodaka: "Attention to a visual stimulus enhances neuronal responses in monkey prefrontal cortex" Neuroscience Abstract. 20. 986 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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