研究課題/領域番号 |
06261202
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石井 哲郎 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (20111370)
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研究分担者 |
佐藤 英世 筑波大学, 基礎医学系, 助手 (60235380)
坂内 四郎 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (70019579)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1994年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | MSP23 / ストレスタンパク / パーオキシダーゼ / 過酸化水素 / 平滑筋 / 抗酸化 |
研究概要 |
この1-2年間に20以上のMSP23構造類似タンパクがクローニングされ、種を超えたタンパクファミリーの存在が明らかになり、過酸化物を還元するパーオキシターゼ活性からperoxiredoxinという呼称が提案されている。高等動物においても数種類のMSP23のアイソフォームがクローニングされている。MSP23の構造と機能に関して、本年度は次のような知見を得た。 (1)ラット肝より、抗MSP23ウサギ血清を指標として、ラット胆MSP23タンパクを効率良く精製する方法を確立した。本タンパク質は、胆ホモジェネートの可溶性画分の総タンパク質の0.4%にあたると推定した。本精製タンパク質は、イ-スト、脳において報告されているチオール特異的抗酸化タンパク質(TSA: MSP23と約75%構造類似)と同様に、ジチオスレイトールの自動酸化により産生する活性酸素から、タンパク質(グルタミン合成酵素)を保護する作用があることを確認した。(投稿準備中) (2)MSP23の抗血清を用いて、MSP23タンパクがほとんどの組織に発現している事を明らかにした。さらに、本抗血清がMSP23アイソフォームと交差することを明らかにした。ミトコンドリア型のMER5と赤血球に発現しているNKEFタンパク質をSDS-PAGE上で同定し、両タンパク質の組織特異的発現を明らかにした。(投稿準備中) (3)血管構成細胞におけるMSP23の発現調節を抗血清を用いて調べた(ロンドン大キングスカレッジDr.Mannとの共同研究)。ヒト臍帯動脈の平滑筋細胞において、ジエチルマレイン酸と過酸化水素によってMSP23様タンパク質の誘導を確認した。ヒトには、本タンパク質と95.5%共通のPAGタンパク質と93.5%共通のNKEF Aタンパク質が存在しており、本抗体と交差すると考えられる。また、ラット大動脈平滑筋細胞では、カドミウムがMSP23タンパクを強く誘導した。以上のように、血管平滑筋細胞においてもMSP23様タンパク質が発現し、抗酸化的役割を果していると考えられる。(英国生理学会発表;投稿準備中)
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