研究課題/領域番号 |
06261208
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三谷 啓志 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (70181922)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 熱ショック蛋白質 / 魚類 / ストレス蛋白質 / 熱耐性 / メダカ |
研究概要 |
変温動物の温度環境への適応と熱耐性獲得の機構については、ストレス蛋白質との関連が注目されている。昨年度は、生息温度が大きく異なる2種類のメダカから解析が容易な培養細胞株を樹立し熱感受性と熱耐性能を解析した。さらに、ストレスタンパク質の熱による誘導を両者で比較したところ、熱感受性との相関から、HSP70ファミリータンパク質が熱感受性に何らかの機能を果していることが示唆された。さらにメダカより恒常的に発現しているHSC70.1遺伝子をクローニグした。 メダカではストレス蛋白質の誘導に必要な温度が環境温度に依存することを既に報告したが、今年度は熱ショック蛋白質の転写制御に関与する熱ショックファクターの活性化の温度依存性をゲルシフト法で調べたが、環境温度による明瞭な差はなくさらに未知の要素が環境適応に関与していることが示唆された。さらに、個体を用いて環境温度の変化によるHSP70.1遺伝子とHSF遺伝子(現在クローニング中)の制御および個体の致死を指標とした熱耐性の獲得について培養細胞での知見と比較している。また、ストレス蛋白質関連遺伝子を高発現ベクターに組み込み、メダカ胚に導入することでその生物学的機能を個体レベルで検証するため、マイクロインジェクション法によるトランスジェニックメダカの実験系を検討している。
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