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新しい酵母ストレス蛋白質遺伝子SSEIの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 06261227
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関神戸大学

研究代表者

久野 高義  神戸大学, 医学部, 助教授 (50144564)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードストレス蛋白質 / 発芽酵母 / 遺伝子 / 細胞増殖 / 分子シャペロン
研究概要

hsp70ファミリーに属するストレス蛋白質は、細胞のストレス応答時は勿論、非ストレス時においても、種々の蛋白質の細胞内輸送における分子シャペロンとして重要な働きをしていると考えられる。酵母は遺伝学的解析が容易なこと及び、哺乳動物に類似した細胞内輸送系を持っていることから、そのhsp70ファミリーは哺乳動物のモデル系として詳しく研究されており、これまでに既に9種類のストレス蛋白質遺伝子の存在が明らかにされている。これらは、様々な細胞機能において重要な役割を果していることが明らかにされつつある。研究代表者等はhsp70ファミリー蛋白質がカルモジュリン結合能を持つ性質を利用し、新しいストレス蛋白質遺伝子SSE1をコードするcDNAおよび遺伝子のクローニングに成功した。このSSE1はこれまで報告されている種々のhsp70ファミリー蛋白質とATPaseドメインでは高い相同性を示すものの、全体では最高でも約30%の相同性しか示さなかった。また、SSE1破壊による形質変化(slow growth)は、既知のストレス蛋白質遺伝子によっては相補されないので、SSE1はこれまで知られているhsp70ファミリーの蛋白質とは異なる固有の機能を持つと考えられる。本年度は、hsp70ファミリーと結合すると思われる新しいdnaJ蛋白質遺伝子CAJ1を発見した。CAJ1はSSE1やSSB1などのhsp70ファミリーと同様、酵母のカルモジュリン結合画分に存在していたが、その発現は細胞にたいするストレス負荷によっては変化しなかった。また、得られたcDNA配列と遺伝子配列を決定し、全アミノ酸配列を予測したところ、hsp70ファミリー蛋白質と結合すると思われるdnaJ領域および、ホモダイマーまたはヘテロダイマーを形成するとおもわれるロイシンジッパー構造を持つ事が明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hideyuki Mukai: "Isolation and characterization of CAJ1,a novel yeast homolog of dnaJ" Gene. 145. 125-127 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Kouichi Tamura: "Interaction of tacrolimus (FK506)and its metabolites with FKBP and calcineurin" Biochemical and Biophysical Research Communications. 202. 437-443 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Chang-Duk Chang: "cDNA cloning of an alternatively spliced isoform of the regulatory subunit of Ca^<2+>/calmodulin-dependent protein phosphatase(calcineurin Bα_2" Biochimica et Biophysica Acta. 1217. 174-180 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Noriko Yokoyama: "Immunological approach to identify calmodulin-stimulated phosphatase isozymes from bovine brain" Molecular and Cellular Biochemistry. 132. 101-108 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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